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健康長寿ネット > 医療 > 整形外科疾患 > 高齢者の骨折 【骨の強度低下が原因で発生する脆弱性骨折】
高齢者の骨折 【骨の強度低下が原因で発生する脆弱性骨折】
骨折の多くは骨強度の低下が原因です
高齢者の骨折部位
 高齢者の骨折の多くは、骨強度低下が原因で軽微な外力によって発生する脆弱性骨折で、骨折部位は大腿骨頚部、脊椎、上腕骨頚部、橈骨遠位端(とうこつ:前腕の親指側にある長骨)、骨盤、肋骨などです(図)。
 脊椎骨折の2/3は外傷なくレントゲンで初めて診断される無症候性の椎体変形ですが、残りの脊椎骨折とそれ以外の部位の骨折はほとんどが転倒などによる臨床骨折です。
 たとえば、大腿骨頚部骨折は80%以上が転倒によっています。日本の2002年の大腿骨頚部骨折新規発生数は117,900、15年間で新規発生数は2.2倍、1997年からの5年間では1.3倍に増加しており、新発生患者数は、女性が男性の約3.7倍でした。女性では70歳代から90歳代にかけて指数関数的増加を呈しています。
 脊椎骨折は、広島の調査によれば、男性では3.5%、女性では9.5%に新規脊椎骨折発生が確認され、日本の2004年の新規発生患者数を推定すると約103万人でした。
 上腕骨頚部骨折と橈骨遠位端骨折は、鳥取の調査によれば、男性でそれぞれ0.057%と0.021%、女性で0.021%と0.052%に新規骨折発生が確認されでいます。(リンク1参照)
リンク1 「骨粗鬆症の定義」
○骨折治療
 骨折治療の原則は手術によらない保存治療です。しかしながら、高齢者では骨折治癒までの数ヶ月間に及ぶ機能低下は大きな負担となるため、手術によるメリットがリスクを上回る場合は手術治療が選択されます。
 大腿骨頚部骨折は廃用性萎縮やその他の合併症併発を防いで下肢機能の良好な回復を得るのに早期離床が必要で、そのためほとんどが手術をされています。方法は骨折部を金属材料で内固定するか、人工骨頭置換術です。
 脊椎骨折は無症候性では治療は不要で、臨床骨折ではほとんどがギプスやコルセットなどの外固定で治療されますが、骨癒合不全となった場合は骨セメント注入などの手術も選択されます。
 上腕骨頚部骨折と橈骨遠位端骨折は骨折部の安定性がよければ外固定による保存治療、不安定な場合は手術により治療されます。
○大腿骨頚部骨折は寝たきり発症率が高い
 高齢者の骨折のうち生命予後及び機能予後が最も不良なのは大腿骨頚部骨折です。
 日本整形外科学会による1999年からの3年調査では、1年後死亡率は9.1%でした。機能も1980年代の調査では大腿骨頚部骨折による寝たきり発症は42%にもなるとされています。ただ、前述の日本整形外科学会調査によれば、1年後で受傷前のADL(日常生活動作)に回復したのは、3年間全体で65%、1999年で61%、2000年で64%、2001年68%と年々改善しています。 (リンク2参照)
リンク2 「下肢の骨折のリハビリテーション」
○脊椎骨折の予後
 脊椎骨折による生命予後悪化は少ないとされていますが、併存する他疾患の死亡リスクを増強させる可能性が報告されています。
 機能予後も臨床骨折の累積による機能低下は、大腿骨頚部骨折の50-62%で、しかも、75歳までは脊椎骨折の方が不健康の原因となっていたという報告もあり、前期高齢期の機能低下の要因として認識を高める必要があります。
骨粗鬆症の薬物療法 転倒とビタミンD
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