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アルツハイマー病 【最近経験した出来事を忘れる、記憶がない】 |
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アルツハイマー病は1907年にドイツのアルツハイマーによって報告された認知症の代表的な病気です。 全認知症の50‐60%、85歳以上の20%にみられる頻度の高い疾患です。脳の中の記憶に関係する部位(海馬や頭頂葉−側頭葉)にアミロイドというたんぱくの一種が蓄積していくことが病気の始まりと考えられていますが、さらにタウというたんぱくも神経細胞のなかに蓄積するようになり、神経細胞を壊していきます。 なぜこのような現象がおこるのかはまだわかっていません。以前は40−50代で発症する型と65歳以上で発症する型をわけて、初老期発症の型をアルツハイマー病、65歳以上発症をアルツハイマー型老年認知症と区別して呼んでいましたが、病理学的には両者に差はなく、発症を促進する因子に差があると考えられています。 症状は中核症状と周辺症状(行動・精神症状)に分けられます。
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○アルツハイマー病の中核症状 中核症状の代表は記憶障害で最近自分が経験した出来事を忘れることから始まります。同じことを何度も聞いたり、同じ話をくりかえしたりするようになります。病気が進むと過去に経験した記憶や、学習した記憶も失われるようになります。 中核症状としてはこの他に、場所や時間の感覚があいまいになる(見当識障害)(リンク1参照)、判断し決定することが困難になる、順番に段取りよくものごとを進めたり、仕事を計画的に行うことが難しくなったりします(遂行機能障害)。 男性ですと買物へいかなくなったり、好きでやっていたことをやらなくなったりしますし、女性では料理が困難になります。またやらなくなったことに対して様々ないいわけをするようになります。
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○アルツハイマー病の周辺症状 周辺症状(行動・精神症状)は中核症状がもとになって起こってくる症状で、精神症状として徘徊や妄想、幻覚、感情障害として、うつや不安感、無気力といった症状がみられます。 徘徊は有名な症状ですが、すべての例にみられるわけではなく、むしろ家にこもって外へ出たがらないことがめだちます。 このような症状がゆっくり進行していきますが、時間によって、日によって、接する人によって症状は大きく変化します。ことに一番熱心に介護している方に強く症状が出ることがあり、介護を大変にする大きな原因になっています。
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○アルツハイマー病の早期発見と治療 診断はこのような特徴的な症状に加えて、MRIや脳血流シンチといった画像検査が参考になります。残念ながらまだ根本的な治療法はありませんが、この病気で脳内に不足している物質を補う薬物治療で、記憶障害の進行を遅らせることは可能になってきました。また現在アミロイドが溜まらないようにする治療が開発されつつあります。 この病気はできるだけ早く発見して、治療を開始するとともに、介護保険を利用して社会資源を十分に使っていくことが、患者さん、介護者ともに大事です。家族がひとりだけで看護・介護し続けることは困難です(リンク2参照)。高齢の患者さんの場合どうしても歳のせいと考えがちですが、おかしいと思ったら早めに医師に相談してください。
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