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運動療法
【イラスト】【左右反転】ドクターB○運動と病気治療
 運動療法は、運動の身体におよぼすよい効果を病気の治療に役立たせようとするもので、糖尿病や高血圧、肥満などの生活習慣病に対する運動療法や、腰痛や骨粗鬆症などの整形外科的疾患に対する運動療法があります。
 運動の目的が明確であり効果があること、継続的に取り組める内容であること、運動による障害を起こさないことが求められます。ちょうど薬物治療を行うとき、治療の目的にあった薬を選ぶこと、身体状況や薬の性格に応じて薬の量や飲み方を決めること、飲みやすいこと、副作用の少ない薬を選ぶことと同じように、運動療法を安全かつ効果的に実践するためには運動処方が必要です。
○糖尿病の運動療法
 たとえば、糖尿病(リンク1・2参照)の運動療法の場合
1 運動によるインスリン感受性の改善(インスリンの働きがよくなり、血糖を下げやすくなる)
2 エネルギー消費量が増加する
3 筋肉量を増やし、基礎代謝を高める
4 血圧を下げ、心肺機能を強くするなど循環器系への作用、を主に期待します。

 そのために、低〜中強度(強度)有酸素運動(種類)を中心とした運動プログラムを、1日に1回30分以上で合計週150分以上(頻度、継続時間)、できれば食後1時間前後に実施する、というような運動処方が提示されます。
 それに基づき、たとえば通勤時に1駅余分にウォーキングをすること、歩数計をつけて1日1万歩などの目標を立てること、記録をつけることなどの具体的な方法を患者さんとともに考えます。そして、歩数計のデータや自覚症状を確認して評価するとともに、継続への支援をおこないます。
リンク1 「糖尿病」
リンク2 「運動と糖尿病」
○腰痛症の運動療法
 腰痛症(リンク3参照)ではその原因別に治療法が異なるため、医師による運動療法の可否判断が必要です。
 中高年女性に多い骨粗鬆症、腰椎変性すべり症、男性に多い変形性脊椎症、脊柱管狭窄症ではいずれも運動療法の効果が認められ、可動性の改善と筋力強化を目的としたストレッチングと腹筋群の筋力強化プログラムを実施します。
 また、腰痛を引き起こしやすい日常生活の動作についての注意事項をまなび、動きのトレーニングもあわせて実施します。
リンク3 「腰痛」
○筋力強化トレーニングやストレッチングを!
 ウォーキングを始めたとたん膝が痛くなって中断してしまった、ということはありませんか?加齢にともない膝進展筋力が低下しやすいこと、変形性関節症が発症してくること、急にたくさん歩いたことが原因です。
 膝進展筋力強化トレーニングや膝のまわりの筋群に対するストレッチングをおこなう、ウォーキングのときに姿勢や歩き方を意識することなどが効果的です。

 このように、運動療法を実施する場合には、
  1 からだの状況を診断し、運動習慣を確認する。
  2 運動処方に基づく運動プログラムを作成する。
  3 実施する。(実施状況を歩数計や運動記録で評価する)
  4 運動の効果を確認する。
  5 効果に基づいて 運動処方やプログラムを再度検討する。
 という流れを継続します。さあ、眠っていた筋肉を動かしてみましょう。
運動処方 運動と脂質異常症(高脂血症)
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