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運動系の老化
年をとるにしたがって運動機能は低下します

 運動機能をつかさどる骨、関節、筋肉は、年をとるにしたがってさまざまな老化現象を引き起こし、歩行能力の低下や日常生活動作の制限や痛み、筋力の低下の原因となります。
○筋肉の老化
 筋肉は加齢とともに、筋肉を構成する筋繊維数の減少と筋繊維自体が萎縮してしまうことによる、筋肉量の低下がみられます。加齢による筋変化は筋繊維自体の変化よりは筋肉量の減少が主で、加齢に伴う筋力低下の本質は筋萎縮です。
 筋肉の重量は、成人で体重の約40%に達します。個人差はありますが、年齢と筋肉量の変化について、40歳から年に0.5%ずつ減少し、65歳以降には減少率が増大され、最終的に80歳までに30%から40%低下がみられるといわれています※1。それに対して加齢による筋力の変化は筋肉量の変化より遅れて、50歳まで維持され、50歳から70歳では10年間に15%ずつ減少するといわれています※2(リンク1参照)。
リンク1 「筋肉の種類とその機能」
 高齢者では、社会活動性や体力が低下したり、疾病や外傷を機会にしてあまり動かなくなることがあり、それがより活動性を低下させ、筋萎縮を急速に進行させてしまうことがあります。しかしながらこの時点でも、適切な運動により高齢者であっても筋力の回復は望めます。
○骨の老化
 骨では、加齢により、徐々に骨密度と骨量の低下がみられ、人によっては、骨がもろくなり骨粗鬆症が発症します。
 骨量は10歳代後半から20歳代に急激に増加し、最大値に達します。骨量は40歳代ごろまでほぼ保たれますが、その後徐々に低下します。
 特に女性では、卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは50歳頃に急激に分泌が停止し、いわゆる閉経がおこります。閉経後、エストロゲンが欠乏することにより骨量が低下し、骨折しやすくなります。女性における閉経後の数年間における骨量の減少は生涯で最も大きく、年間2%から3%減少していきます。
 閉経後10年以降の女性と40歳代の男性も徐々にではありますが骨量が減少していきます(リンク2参照)。
 骨量を増加させる運動としては、持久力や筋力を増強させる有酸素運動(ジョギング、水泳など)(リンク3参照)よりも瞬発力を高める運動(ジャンプ競技、縄跳び)のほうが有効です。しかし、高齢者の安全を考慮すると、一般的には有酸素運動が勧められることが多いのですが、かかりつけの医師と相談してみてください。
リンク2 「閉経後の骨粗鬆症」
リンク3 「有酸素運動」
○関節の老化
 関節においては、加齢により、関節軟骨の変性が起こります。関節軟骨の変性が進行し、徐々に軟骨がすり減って変形性関節症となれば、それに伴う関節痛や関節の動きの制限のため、日常の活動性が低下し、それがまた関節を動かすことを減少させ、さらに関節の動きを悪くします。
 関節軟骨の変性は比較的若いうちの20歳代から始まり、60歳代において膝関節、股関節、肘関節および手指の関節の80%以上で認められます※3。加齢による変形性関節症(リンク4参照)は、荷重のかかる膝関節、股関節や手関節に多く出現します。変形性膝関節症では、大腿四頭筋(ふとももの前面の筋肉)をきたえることで症状が改善することがあります。

引用文献:
※1Leeuwenburgh C : Role of apoptosis in sarcopenia. J Gerontol 58:1002-1008,2003.
※2Rodgers MA, et al: Changes in skeletal muscle with aging: effects of exercise training. Exerc Sports Sci Rev 21:65-102,1993.
※3Heine J : Uber die arthritis deformans. Virchows Arch 260:521-663,1926.
リンク4 「変形性関節症」
脳の形態の変化 サルコペニア
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