趣味は高齢者の精神を救う：16カ国の研究からの洞察

公開日：2024年1月30日 09時00分
更新日：2024年2月22日 09時42分

こちらの記事は下記より転載しました。

公益財団法人長寿科学振興財団発行　機関誌 Aging&Health 2024年第32巻第4号（PDF:5.1MB）（新しいウィンドウが開きます）

　高齢者の健康には社会的および心理的な問題が影響する。そのため、多くの国で高齢者に趣味を楽しむことを奨励している。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのMak HWらは、世界16か国で趣味と精神的健康の関係を調査した。その結果、趣味の普及率は国によって異なり、スペインの51.0％からデンマークの96.0％まで幅広いが、趣味を持つことは、国や文化の違いを超えて、うつ病の症状を減少させ、幸福感と生活満足度を向上させ、国の平均寿命や幸福度とも関連した。今後も高齢者の心身の健康を向上させるために、各国で趣味の普及を促進すべきだろう。