α-シヌクレイン病理形成に関わる新しい構造領域
公開日:2025年10月29日 09時00分
 更新日:2025年10月29日 09時00分
こちらの記事は下記より転載しました。
パーキンソン病など、α-シヌクレイン(α-syn)が異常に凝集蓄積する疾患において、その病理は異常なα-synが細胞間を伝播することで形成される。異常なα-synの構造は、安定なコア領域と、コア以外の比較的柔軟性の高い領域(ファジーコート)に分けられるが、これまでファジーコートの役割は不明であった。今回、中国科学院のHe博士らは、α-synのファジーコートが伝播や病理に寄与する重要な領域であることを明らかにした。ファジーコートを標的とした新しい治療戦略の開発にもつながる興味深い研究である。
文献
Fang Y, et al., Neuron 2025; 113(11): 1723-1740.e7
筆者
- 堀 由起子(ほり ゆきこ)
- 東京大学大学院薬学系研究科機能病態学教室准教授
以下をクリックすると機関誌の内容をご覧になることができます。
WEB版機関誌「Aging&Health」アンケート
WEB版機関誌「Aging&Health」のよりよい誌面作りのため、ご意見・ご感想・ご要望をお聞かせください。
お手数ではございますが、是非ともご協力いただきますようお願いいたします。
 
         
      