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筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因

公開日:2016年7月25日 13時00分
更新日:2019年2月 7日 18時37分

筋萎縮性側索硬化症の原因とは

 現在、筋萎縮性側索硬化症になる原因は詳しくは分かっていません。研究の結果では、自然に発症する以外に、まれに遺伝的要素によって発症するケースがあり、筋萎縮性側索硬化症を発症した者のうち約5%が家族に病歴があるといったことが分かってきました。

筋萎縮性側索硬化症の発症原因について

 筋萎縮性側索硬化症となる原因は不明ですが、必須アミノ酸のグルタミン酸の持つグルタミン酸毒性が関係しているといった説があります。

 グルタミン酸は記憶や学習に関係する神経伝達に大切なものですが、伝達す時のグルタミン酸受容体の種類の中でAMPA受容体を構成するGluR2という物質が関係していると考えられています。

 そして、このグルタミン酸受容体のAMPA受容体を通常ではCa2+(カルシウムイオン)が大量に通過することがありませんが、大量に通過することで細胞が死滅することの関連性があると言われています。

 特にグルタミン酸受容体の中のGluR2が正常な状態で機能していない場合は(グリシン(G)からアルギニン(R)にRNA転換されていない場合)Ca2+(カルシウムイオン)が大量に通過することで、運動ニューロンという神経細胞が死んでしまいます。

 しかし、何故異常な状態に変化するのかといったメカニズムについては現在も分かりません。これは、1つの仮説であり、ALSの原因を説明する仮説はたくさんあります。

RNAとは

 リボ核酸のこと。遺伝子の情報としての役割のDNAの中の情報をRNAによって遺伝子情報を取り出してその取りだした情報を伝達するタンパク質に働きかけます。

筋萎縮性側索硬化症の遺伝的原因について

 筋萎縮性側索硬化症については家族に同じ病気がある場合、遺伝子異常が原因となるケースも多くあります。現在遺伝子についての異常については、30種類ほどの遺伝子の異常による原因が確認されています。

 主なものしては、SOD1といった抗酸化ストレスに対する遺伝子やリン酸化されたTDP-43遺伝子などは代表的なもののひとつです。こういった遺伝子的な異常については、家族に同じ病気を持っている人に多い傾向にある、以外にも特に家族にそういった病気がない人でもあるものもあります。また、ある遺伝子の異常と住んでいる地域との関係性といったこともあります。

 必ず家族に同じ病気がいる場合でも遺伝するといったことではなく、遺伝性するものも原因となるといったことで現在のところ、遺伝子の異常による原因も筋萎縮性側索硬化症の原因のひとつとして有力なものです。

原因として考えられる要因について

 いくつか筋萎縮性側索硬化症となる病気の原因として考えられています。

  • 興奮性細胞死
  • 遺伝子異常
  • RNA構造調整機構異常

などのその他の説も多数あります。

 現在のところ、これらの説の単独で筋萎縮性側索硬化症の病気の原因を完全に説明できる裏づけがある説はありません。病気の原因の要素ではありますが、必ずそれだけで病気が発症するといったわけではありません。

RNA構造調整機構異常

 遺伝子情報を取り出して、それらを伝達するタンパク質の異常などがありま例えばTDP-43タンパク代謝異常や興奮細胞死に関係するGluR2のRNA編集異常などがあります。

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