健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

見守りサービス

公開日:2019年8月 9日 09時25分
更新日:2019年7月31日 11時39分

「見守りサービス」が見守るもの

 「見守り」サービスは、大きく2つの対象があります。1つは子供たちを見守るためのサービス、もう1つは高齢者の見守りサービスです。

 子供たちを見守るサービスとしては、子供に持たせた携帯電話やスマートフォンからの位置情報を確認するサービスや、交通系ICカードの利用状況から駅の改札を通ったことを知らせてくれるサービスなどがあります。

 高齢者の見守りサービスは、いくつかのタイプがあります(表1)。

表1:高齢者向け見守りサービスのタイプ1)
タイプ概要使われるセンサー技術
位置情報確認(屋内、屋外) 屋外用は主に高齢者の徘徊防止などに利用される。屋内用は位置情報から施設内に留まっていることを確認する。 位置情報を取得するGPSセンサー、ビーコンなど
ゲート通過の確認 施設内から外へ出ていくことを防ぐために利用される。 衣服に組み込むRFIDタグ、赤外線センサー、ビームセンサーなど
ベッドからの離床確認 主に寝たきり状態の高齢者に対し、ベッドからの離床の有無、転落などを感知する目的で利用される。 ベッドに敷くタイプの圧力センサー、重量センサー
室内での転倒や転落の有無を確認 主に自分でトイレに行けるなど、室内での自由度が高い高齢者に対し、ベッドからの転落、転倒、トイレなどでの転倒などを感知する目的で利用される。 温度センサー、赤外線センサー、画像センサーなど

スマートホームの中での「見守り」2)

 IOTやAIなどのネットワークにつながった高度な情報処理技術を駆使したSociety 5.0(ソサエティ5.0)社会においてスマートホームの導入が進むようになります。スマートホームとは、家のなかのあらゆる「モノ」にセンサーが組み込まれ、互いの「モノ」がセンサーから得た住む人のさまざまな情報を共有しながら、住む人にとってより快適な生活をサポートするようになります。ではそスマートホームの環境の中での「見守り」は、どのようなシーンで利用されるのでしょうか。

シーン1 離れて暮らす家族からの見守り

 高齢者のいる部屋の様子を何らかのセンサー技術で感知し、その情報を離れて暮らす家族の下に届ける仕組みです(図1)。

図1:はなれて暮らす家族が高齢者のいる部屋の様子を何らかのセンサー技術によって知る見守りの仕組みを示す図。
図1:離れて暮らす家族からの見守りイメージ

 高齢者が寝たきりの状態の場合であれば、ベッドマットタイプのセンサーなどが利用されベッド上での活動状態を常時確認することができます。また、温度センサーや湿度センサーにより室内環境を感知し、その情報を離れて暮らす家族へ届けることもできます(図2)。離れて暮らす家族は、その情報を元にエアコンを稼働させるようなこともできます。

写真2:室内環境を感知するセンサーをあらわすイラスト
図2:室内環境を感知するセンサー

シーン2 徘徊予防、位置情報の検索

 高齢者が外出するとき、GPSなどの信号を発する機器を携帯するようにし、必要時、その信号を家族へ届けます(図3)。

図3:高齢者の位置情報をGPS信号により知る見守りの仕組みを示す図。
図3:高齢者の位置情報を家族へ伝えるイメージ

 高齢者の位置情報を得るためには、外出する高齢者がGPS信号を発する機器を携帯していることが条件です。GPS信号を発する機器は携帯電話やスマートフォンでも良いですし、小さなGPS発信器が組み込まれたネックレスのようなものも考えられます(図4)。

図4:GPS発信機が埋め込まれたネックレスをつけた高齢女性のイラスト
図4:ネックレスタイプのGPS発信機

参考文献

  1. 厚生労働省 講師養成テキスト 第4章見守り支援機器(介護施設)(PDF)(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  2. METI/経済産業省 第12回産業構造審議会 新産業構造部会(2016年12月22日) (外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

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