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生活習慣病の健診は、なぜ必要なのか?

症状がない病気の代表格が
生活習慣病です

症状が出てから・・では、遅い?

 病気の中には、発熱、腹痛などのように、症状がはっきり表れる病気もありますが、なんとなくだるさが続いている、体重が減少してきたなど、いつはじまったかわからないような、慢性的な症状の病気もあります。

 また、糖尿病や高血圧(リンク1参照)のように、ほとんど症状を感じない病気もあります。

 症状がはっきりしない病気では、発熱時のような重病感がないために、ついつい受診が遅くなり、病状を悪化させてしまいがちになります。

リンク1 「高血圧」

生活習慣病と健診

生活習慣病の健診を受ける女性の写真。生活習慣病は初期の自覚症状がないため健診を受けることで早期発見につながり、生活習慣の改善や適切な薬物治療により進行を食い止めたり、改善させたりすることができます。

 症状がない病気の代表格が、生活習慣病です。初期にはほとんど自覚症状がないため、危機感がありません。が、知らず知らずのうちに、体をむしばんでいく病気です。

 たとえば、日本人の死因の第二の原因である心筋梗塞は、心臓に酸素を送っている血管(冠動脈)が閉塞し、心筋への血流が途絶えることによっておこります。その結果、心筋が壊死におちいり、血液を全身へ送り出す力が弱まり、場合によっては命取りにもなる病気です。

 しかし、この冠動脈の内腔が、動脈硬化(リンク2参照)のために7割以上閉塞していても、自覚症状がないことが多いのです。もし、それ以下の段階で発見できれば、動脈硬化を進行させないような生活習慣の見直しや薬物治療が可能ですが、それ以上に悪化すれば、ステント術やバイパス術などの大がかりな治療が必要になります。

 脳梗塞(リンク3参照)も、ある日突然発症するように見えますが、実は長年にわたる高血圧や糖尿病が、動脈硬化を促進しているのに気づかないだけです。CTを撮影すると、自分では気づかない、小さな脳梗塞を発見することもあります。

 糖尿病も症状が出にくい病気の代表です。以前は「目がみえにくくなって、初めて糖尿病がわかった」という人が多かったように、もし、健診をうけなければ、合併症がでるまで気づかないということになりかねません。

リンク2 「閉塞性動脈硬化症」

リンク3 「脳梗塞」

健診を活用しよう!

 生活習慣病健診の目的は、まだ自覚症状がない段階で、潜在している病気を発見したり、将来生活習慣病になりやすいリスクがあるかどうかを確認し、その後の適切な対応につなげることです。

 病気が発見されるのはこわいし、その後つらい精密検査や治療が待ち構えているともなると、健診にしり込みしたくなるかもしれません。しかし、多くの場合、健診で早期発見された生活習慣病は、生活習慣の改善や適切な薬物治療により、進行を食い止めたり、改善させたりすることができるのです。知らないことほど、こわいことはありません。

活用したい 公的健診制度

 わが国には、国民の健康状態の確保のために実施される「公的健診」制度があります。これらは税金や保険料で賄われ、自己負担が少ない健診です。

 公的健診として実施される生活習慣病の健診は、身体計測や血液検査など、簡単にできる項目ですが、生活習慣病の早期発見につながる大切な検査ばかりです。検査データの変化から、生活習慣の状況が浮かび上がります。もし、昨年と同様、安定した良好な結果であれば、現在の暮らしぶりに自信を持ってもらってもよいのではないでしょうか。

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