健康長寿ネット

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変形性関節症の診断

 変形性関節症の診断は、主に画像検査にて行われます。
画像検査で以下のような所見を認めた場合、変形性関節症と診断します。

  • 関節の隙間が狭い(軟骨がすり減っているサイン)
  • 関節周囲の骨に、変形や、骨棘(骨が針のように飛び出すサイン)、骨硬化像(骨が白く硬くなるサイン)、骨のう胞(骨にできた空洞)などを認める

 画像検査には通常レントゲンが用いられます。しかし、レントゲンには骨しか写らず、また関節を立体的に見ることができません。そのため、詳しく調べる必要がある場合は、骨を立体的に見られるCTや、軟骨・関節液・周囲の靭帯の様子まで見られるMRIを使用します。

変形性関節症の診察

 診察は、以下のような手順で行われます。これらにより、類似疾患との鑑別も行われます。

問診

 病歴や家族歴を詳しく問診します。とくに、痛みが発症した経緯や経過、これまでのケガ、最近の体重変化などについて確認されます。

身体所見

 関節の診察を行い、関節変形の程度、痛みの部位、動く範囲、腫れの有無、不安定性などを確認します。関節に水(関節液)が溜まっている場合、水を抜き、検査に提出することもあります。

画像検査

 レントゲン検査で関節の状態を調べます。CTやMRIで、より詳しく調べる場合もあります。

血液検査

 関節リウマチなど、他の疾患と区別するために血液検査を行うこともあります。

類似疾患との鑑別

 変形性関節症と似た病気には、以下のようなものがあります。

1.関節リウマチ

 症状が両側性である、安静時にも痛みがある、画像検査で骨のびらんを認める、などの点で変形性関節症と異なります。

2.結晶性関節炎(痛風、偽痛風など)

 炎症性変化が主体であり、症状は治療により1週間程度でおさまる、関節液のなかに結晶を認める、などの点で変形性関節症と異なります。

3.化膿性関節炎

 関節液の中に細菌を認める点で、変形性関節症と異なります。

4.外傷(靭帯損傷など)、骨壊死

 MRIなどの画像検査で特徴的な所見を認めることで区別できます。変形性関節症のみでは、通常これらの所見を認めることはありません。

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