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関節リウマチとは

関節リウマチとは

 全身の骨や筋肉に炎症がおこり、痛みやこわばりなどの症状をきたす病気を総称し、リウマチ性疾患と呼びます。症状が長期間におよぶ、疾患の根本に免疫異常が関与する、などの特徴があり、その種類は200種類以上あるともいわれます。

 これらのうち、症状が全身の関節を中心にあらわれ、関節の「こわばり」「腫れ」「痛み」などを呈する疾患を、関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis: RA)と呼びます。症状は手足に、左右対称的に出やすい、という特徴があります。

関節リウマチの疫学

 30歳以上の人口の約0.5〜1%がこの病気にかかっているといわれ、日本には約70〜100万人ほどの患者さんがいると推定されます。女性のほうが男性よりも3~4倍ほど多いといわれます。

 発症時の年齢は30〜50歳代の方が最も多く、10歳代(若年性関節リウマチ)や60歳以上(高齢発症関節リウマチ)で発症することもあります。

関節リウマチの経過

 患者さんの約70%は軽症まま経過します。残りの30%の患者さんは長年にわたって徐々に進行して、全身の関節が破壊されていくケースと、急速に進行して多くの関節が破壊されるケースがあります。近年では、早期に発見し、治療を開始することで、進行を最小限に抑えられることがわかってきました。

関節リウマチの本態

 関節リウマチでは、免疫機構の異常により、全身の関節の滑膜(かつまく)※1という組織に炎症が起こると考えられています。これにより、関節の痛み・腫れなどの症状がおこります。また腫れあがった滑膜が増殖することで、骨・軟骨・腱などの関節周囲の組織が破壊され、徐々に関節の変形をきたします。

※1 滑膜
 滑膜とは、関節の袋(関節包:かんせつほう)の内側を裏打ちしている薄い膜のことです。関節液という、関節の滑りを良くする潤滑材が分泌し、関節の動きを滑らかに保つはたらきを持ちます。

関節リウマチの類似疾患

 関節リウマチと似た病気として、「変形性関節症」が有名です。これは、加齢や外傷の影響により、関節が徐々に変形して起こるものです。変形性関節症の症状は、下記のような点で関節リウマチと異なります。

  • 関節の腫れが弱い
  • 安静時には痛みなどの症状が軽い
  • 症状が左右対称的ではない

 その他、ウイルス感染に伴う関節炎、全身性結合組織病、痛風など、鑑別が必要な疾患は多数あります。

公的援助

介護保険

 関節リウマチは、介護保険法の「特定疾病」に指定されています。そのため、通常の介護保険は65歳以上で適応されますが、関節リウマチの患者さんが要介護と認定された場合は40歳以上から介護保険サービスを受けられます。

悪性関節リウマチ

 関節リウマチのうち、血管炎などの関節以外の症状を合併し、指定の診断基準を満たした場合は「悪性関節リウマチ(リウマトイド血管炎)」と診断されます。

 悪性関節リウマチは「厚生労働省特定疾患」として指定されており、都道府県の指定した医療機関でうけた医療費、および一部の介護サービスが助成されます。

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