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帯状疱疹の治療

公開日:2016年7月25日 11時00分
更新日:2019年2月 1日 15時08分

帯状疱疹の治療とは

 帯状疱疹の治療は、主に抗ウイルス薬を内服が基本です。抗ウイスル薬は、帯状疱疹のウイルスの増殖を抑える働きをします。そのため、早期に抗ウイルス薬の投与を開始することができれば、それだけウイルスの増殖を抑えることが出来、病気の悪化を防ぐことが出来ます。つまり、病気の回復を早めることにつながります。

 また、帯状疱疹による合併症や、後遺症である帯状疱疹後神経痛のリスクを軽減してくれる効果も期待できます。

 そのほかの治療として、抗ウイルス薬のほかに、炎症や痛みを鎮める(抑える)消炎鎮痛薬や、激しい痛みのある場合は神経に直接痛みを抑える薬剤を注射する「神経ブロック」を行うこともあります。

図:抗ウイルス薬に期待される効果を示す図。抗ウイルス薬によりウイルスの増殖を抑えることで急性期症状を想起に改善し、合併症のリスクを軽減、後遺症である帯状疱疹後神経痛のリスクを軽減する。

図:抗ウイルス薬に期待される効果

薬だけ飲めば良いわけではない

 ただし、早期に治療を始めたからといって油断をしてはいけません。なぜなら、帯状疱疹が発症したきっかけは、免疫力の低下です。帯状疱疹になってから更に免疫力が落ちてしまうような事態になると、たとえ早期に抗ウイルス薬を投与していても、重症化してしまう危険性が十分にあるからです。

 帯状疱疹が重症化した場合、入院治療が必要となる場合があります。入院治療では、抗ウイルス薬の点滴と、消炎鎮痛薬の内服薬や塗り薬、水泡がつぶれて2次感染の可能性がある場合は、抗菌薬を使った治療が行われます。

治療に使われる主な薬(内服や点滴、塗り薬)

  • 抗ウイルス薬(内服薬):アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル など
  • 抗ウイルス薬(注射薬):アシクロビル、ビタラビン など
  • 鎮痛剤
  • ビタミンB12
  • 抗うつ薬
  • 抗けいれん薬
  • 非ステロイド性抗炎症薬
  • アセトアミノフェン

 この他、発症初期では非ステロイド抗炎症薬を使用することもあります。また水疱期以降では、細菌二次感染を防ぐ目的で化膿疾患外用薬、潰瘍形成したものに関しては潰瘍治療薬を貼布することもあります。

早期治療に期待される効果

 帯状疱疹の治療で肝心なことは、早期発見、早期治療です。帯状疱疹ウイルスが増殖する急性期に、抗ウイルス薬を投与することで、ウイルスの増殖量を抑える効果が期待できます。ウイルスが増えなければ、症状を抑え、重症化を防ぐことが出来ます。

 逆に、早期発見、早期治療ができなかった場合、帯状疱疹ウイルスは体内でどんどん増殖し、神経節を伝ってさまざま部位に広がります。帯状疱疹で広がりやすい好発部位は、胸やおなか、背中と顔面です。

気を付けたい帯状疱疹の後遺症

 顔面や耳の部位に発疹が出た場合は注意が必要です。頬や顎から肩には、三叉神経(第三枝)や(第3)頚髄神経が通っているため、この部位に発疹が出た場合は、顔面神経麻痺や味覚障害、内耳障害が起こることがあります。内耳障害は、耳鳴りやめまい、難聴で、症状は軽いものから重篤なものまでさまざまです。このような合併症を「ラムゼイ・ハント症候群」といいます。

 この症状が出た場合、直ちに入院して、副腎皮質ステロイドの全身投与を開始しなければいけません。この症状がさらに深刻になると、せき髄の前角にまで炎症が及び、運動麻痺が起こるケースがあります。運動麻痺とは、思ったように体を動かすことが困難になったり、全く動かせなくなってしまうことです。

 運動麻痺は、手と腕を動かすことが難しくなったり、筋が委縮してしまうこともあります。

 また、おなかにできる帯状疱疹は、重症化すると腹筋が麻痺し、おなかが膨らんだり、便秘になることがあります。

 他にも、外陰部に帯状疱疹ができると、膀胱直腸障害になり、膀胱内に尿が溜まっていて尿意があっても、排尿できない状態になることがあります。

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