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悪性リンパ腫の診断

悪性リンパ腫の分類

 悪性リンパ腫は、年間に10万人あたり10人程度が発症するということが知られており、日本の成人で最も頻度が高い血液の腫瘍となっています。血液の成分であるリンパ球が異常に増殖し、リンパの流れの関所であるリンパ節が腫れることが特徴です。

 血液は全身を流れているため、全身のいたるところで腫瘤を形成する可能性がありますが、近年は治療法の研究が進み、病型の分類によって適切な治療法を選択することにより、治療成績が向上しています。

 悪性リンパ腫は、病理組織的に50以上の種類に分類されますが、「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」の2つに大きく分類されます。

・ホジキンリンパ腫

 日本におけるホジキンリンパ腫は、悪性リンパ腫の約10%を占めており、悪性度が低いため、適切な治療を行えば十分に治る可能性がある病気です。非ホジキンリンパ腫と比べ、化学療法や放射線療法の効果があらわれやすいことが特徴です。

・非ホジキンリンパ腫

 日本における非ホジキンリンパ腫は、悪性リンパ腫の約90%を占めています。さらに細かい病型に分類されますが、濾胞性リンパ腫(ろほうせいりんぱしゅ)や、びまん性リンパ腫が高頻度とされています。

 病型や進行度は、腫大したリンパ節を外科的に切除し、組織像を顕微鏡で見ることによって分類されます。病型や進行度は治療法の選択に直接関与するため、分類がとても大切です。

悪性リンパ腫の診断

 検査ではリンパ節や臓器の一部を採取してその形、大きさ、細胞の中にあるタンパク質および染色体を調べ、詳細な診断がされます。これらの検査の結果からそのリンパ腫の性質(進行が早いか遅いか、再発率は高いか低いか、そしてどの抗がん剤が効くか等)がわかります。

 悪性リンパ腫の診断は、1.病型の診断 2.病期(進行度)の診断の2つの段階を踏みます。

1.病型の診断

 悪性リンパ腫は病理組織的に50種類以上の病型に分類でき、その分類は病理検査によって行われます。病理検査とは、腫大したリンパ組織を外科的に切除し、顕微鏡で観察する検査です。病型の診断は、治療方針を決定する際に重要な役割をはたすため、何度か行うことや、病理検査と同時に染色体検査などを行うこともあります。

2.病期(進行度)の診断

 悪性リンパ腫の治療は、病型と病期を総合的に判断し、適切な治療法を選択する必要があります。病期を診断するためには、レントゲン、CT(コンピュータ断層撮影)、放射性同位体検査およびPET(ポジトロンエミッショントモグラフィー)、骨髄穿刺などで病気が体のどこまで広がっているか調べることが必要です。

 病期は1期から4期まであり、1期と2期を「限局期」、3期と4期を「進行期」と呼びます。体の内部を大きく2つに隔てている横隔膜を越えて、病変が転移しているということが、限局期と進行期の判断の基準となっています。全身に広がってしまっていると、治療を行っても治る可能性が低くなってしまいます。

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