健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

高齢者の身体的特徴

高齢者の今と昔

 私が子どもの頃の「お年より」は、白髪で腰が曲がり、耳が遠くて、陽だまりでお昼寝している・・というイメージでした。島崎藤村の小説に「大婆(おおばあ)さん」が登場するのですが、なんと60歳代であったことに驚きます。それどころか、昭和40年頃の新聞には50歳代の女性を「老婆」と記載しているのです!(いまなら許されませんよね)

 あいち健康プラザのジムに通っている80歳代の男性は、「旅行にいく」のが楽しみ。そのための体力づくりにと、週に2回トレーニングをし、孫世代のトレーナーとの会話を楽しんでいます。外観からはとても80歳を超えているようにはみえません。

加齢とともに身体機能が低下

 高齢者の身体的特徴としては、グラフが示すとおり全身持久力や筋力などの体力が低下する、骨・関節などの障害がでてくる、視力・聴力が低下することや、糖尿病や高血圧などの疾患にかかりやすくなり、感染症などに対する抵抗力がおちてくるなど、臓器の萎縮や細胞機能の低下などを背景として、身体機能が低下することがあげられます。

 体力テストの平均値の変化をみると、全身持久力は年に1%程度ずつ低下、閉眼片足立ちでみる平衡機能は年齢とともに直線的に低下してくることがわかります。

グラフ:一般男性の加齢に伴う体力の変化を示した折れ線グラフ。握力、全身持久力、上体起こし、閉眼片足立ちの体力テストの20歳平均値と比較し、すべての数値は加齢に伴い低下していくことを示している。

グラフ:加齢に伴う体力の変化(一般男性)

関連リンク1 「老化とは」

関連リンク2 「細胞の老化と個体の老化」

関連リンク3 「老化の総合評価」

身体機能は個人差が大

 しかし、このような身体機能の低下には個人差が大きいのが特徴です。近年の生活習慣の変化に伴って高齢者の「若返り現象」がみられていますが、食事や運動などのライフスタイルの影響が大きく、生きがいのある活動的な暮らしをしている人では老化しにくいことがわかってきています。

 暦年齢よりも「見た目の年齢」のほうが身体機能を適確に言い表せるともいいます。

健康状態の自己評価

 自分の健康状態を評価した場合、「あまりよくない」、「よくない」は加齢とともに増加していますが、「ふつう」〜「よい」と評価している人が85歳以上の人の60%、「よい」、「まあよい」という元気高齢者も20%程度を占めているのです(国民生活基礎調査)。

 そろそろ暦年齢を忘れてもよいかもしれませんね。

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