健康長寿ネット

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趣味:野球

公開日:2016年7月25日 05時00分
更新日:2019年2月 1日 17時50分

趣味で野球をする男性のイラスト。野球は、少年野球、社会人草野球チームが各地域で結成され、年齢を問わず多くの方に親しまれています。投げる、打つ、捕る、走る、止まるといった全身を使った高い運動技術が必要で、筋力向上、柔軟性が高まり関節可動域が広がるなどの健康効果が期待できます。

趣味:野球とは

 野球は日本ではとても人気のスポーツなので、ほとんどの方が目にしたことがあると思われます。野球とは1チーム9人の2チームが攻撃側と守備側に分かれ、攻撃と守備を繰り返しながら得点を争う球技です。

 野球は考える時間が多いスポーツと言われます。サッカーやバスケットボールのように、ボールが動き始めると攻守がめまぐるしく入れ替わる展開とは異なり、1球ごと、1アウトごとにプレーが止まり、攻守の交代も3アウトごとと決められています。

野球の歴史

 野球が日本に伝わったのは明治4年頃、東京開成校においてアメリカ人教師ウィルソンによって伝えられたといわれています。そして明治27年頃、中馬庚氏によって「ベースボール」が初めて「野球」と翻訳され、日本プロスポーツを代表する野球が誕生しました。

 テレビ中継などで馴染みの深いプロ野球ですが、発足したのは昭和11年2月5日、東京・日本工業倶楽部にて日本職業連盟が設立され、7球団1リーグ制でスタートしました。現在のセ・リーグとパ・リーグの2リーグ制がスタートしたのは昭和25年のことです。

 現在では日本国内において幅広く支持されるスポーツになった野球ですが、世界的なスポーツというよりはアメリカを中心に中南米や韓国など限られた国々で行われているスポーツであるといえます。キャッチボールやバット(もしくはバットに代わるもの)で打ち合う野球の原型となる遊びは世界各地で行われています。

趣味:野球の健康効果

 野球は運動の基本動作といわれる「走る、投げる、跳ぶ」のうち、2つの要素を使うスポーツです。さらに「打つ、捕る」の要素も含まれるため高い運動技術が必要となります。

 バッターはバットでボールを打ったあとに塁まで走ります。速く走らなければアウトになるため、全力疾走に近いスピードになります。ダッシュ動作は主に下半身の大筋群を使う強度の高い運動になるため、筋力向上の運動に該当します。ダッシュ動作ではウォーキングやジョギングと違って大きな歩幅を必要とするため動的な柔軟性が高まり、関節可動域が広がることも期待できます。

 投球動作では、肩周りの筋を使い肩甲骨もよく動くため、肩こりの予防改善に効果が期待できます。また投げる際、大きく腕を振るためには腹斜筋などで体幹部をしっかりと支える必要があります。投球動作により体幹部と上肢の筋力の向上、関節可動域の広がりが期待できます。

 野球は1プレーずつ止まるため、有酸素運動とは異なる特殊なスポーツです。しかし、投げる、打つ、捕る、走る、止まるといった技術を要する全身運動になるため、有酸素運動と組み合わせて行うことで、より健康効果が高まることが期待できます。

趣味:野球の注意点

 野球は投げる、打つ、捕るなどが左右不均等の動作が多いため、傷害の多いスポーツでもあります。そのため練習時にはあえて反対側の腕を使ってみるなど、遊びながら左右同じように使ってみると良いでしょう。

 また、同じ動作の繰り返しなので、部分的に疲労が起きやすいことも挙げられます。運動の前後に必ずウォーミングアップ、ストレッチを行うようにします。

 屋外で行う場合には、熱中症に注意をして帽子や風通しの良い服装、水分など準備を万全にするようにしてください。

趣味:野球をする際の相談先は

 近年、多くの公園でボールを使った遊びが禁止されたことや、空き地が減ったことなどから、安心してキャッチボールをできる場所が減ってきました。また交通量が多くなったため、道路でのキャッチボールなどもなかなかできません。気軽に安心してキャッチボールや野球ができる空間を確保したい、子どものキャッチボールをおおらかに見守る雰囲気を取り戻したい、と思うところです。

 そんな中で、各地域で少年野球チームなどが結成されています。各自治体や学校に問い合わせてみると、情報を得ることができます。また社会人草野球チームも各地域にあります。こちらも自治体やスポーツショップなどで情報を得ることもできますし、独自のホームページがあるチームもあります。まずは近くにどのようなチームがあるのか、調べてみるとよいでしょう。

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