健康長寿ネット

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趣味:卓球

公開日:2016年7月25日 06時00分
更新日:2019年2月 1日 17時50分

卓球をする女性のイラスト。卓球は、競技スポーツとして行う場合は敏捷性や調整力を必要とするハードなスポーツですが、趣味として、レクリエーション、生涯スポーツとして行う場合は、自分の体力や年齢、技術、目的に合わせて行うことができますので、高齢者の方、異なる世代間で楽しめるスポーツとして親しまれています。

趣味:卓球とは

 卓球は世界各国で行われ、オリンピック競技としても広く知られています。卓球は競技スポーツとして行う場合、敏捷性や調整力を必要とするハードなスポーツです。レクリエーション、生涯スポーツとして行う場合は、自分の体力や年齢、技術、目的に合わせて行うことができるうえ、サッカーやラグビーのような身体接触がないため、プレー中の事故や怪我が少ないという特徴があります。

 また多くの体育・スポーツ施設に設備や器具が整えられており、天候に左右されることがないため気軽に行うことができます。ルールも理解しやすいことから、老若男女を問わず、異なる世代間で楽しめるスポーツとして広く親しまれています。

卓球の歴史

 卓球は19世紀前半にイギリスの貴族たちが食後のテーブルで、ワインのコルクを打ちあって遊んだことが起源といわれています。卓球は「table tenniss(テーブル・テニス)」と呼ばれます。日本では1902年にイギリス留学を終えた坪井玄道(東京高等師範学校教授)が、ルール本やラケット、ボールをイギリスから持ち帰ってきたのがきっかけです。そして東京や横浜の学校を中心に卓球は全国に広がっていきました。

卓球のルール

 卓球はピンポン玉を自分のコートに1回、相手コートに1回バウンドさせながら打ち合うスポーツです。コート外に出たり、ネットにかかってしまったりすると相手に点数が入ります。点数は11点を先取すると1ゲームを先取することができます。大会によっては7ゲームズマッチと3ゲームズマッチがあり、それぞれ4ゲームまたは3ゲームを先取するとマッチ(試合)に勝利できます。ポイントが10対10で並んだ場合、先に2点差をつけると勝利できるデュースを行います。基本的にサービスは2本(2点分)ずつ交代しますが、デュースでは1本交代になります。1ゲームずつコートを交代し、最終ゲームのみどちらかの選手が5点に達した時点で交代します。コートを代わることを「チェンジエンド」といいます。

趣味:卓球の健康効果

 卓球は左右への動きがメインですが、ネット際に打たれると前後の動きが入ります。卓球は幅1.525m、長さ2.74mの長方形のコートの上でピンポン玉を打ち合うため、ラリー中はテニスやバドミントンに比べてダッシュやストップはあまり必要とされません。しかし卓球台はテニスやバドミントンに比べて小さいため、相手からの返球スピードが速く、敏捷性が必要とされます。卓球は玉が軽いため、トップ選手のスマッシュでも120km/h程度になります。しかし相手との距離が近いこともあり、体感速度はそれ以上になるといわれています。敏捷性のほかにも、動体視力や調整力が必要とされます。

 一般にラリーが続くと、相手からの返球が速いため、常にサイドステップや足の踏み出しなど、動き続けることになります。卓球は瞬発的なラリーでは無酸素運動の要素がありますが、長いラリーと休憩を何度も繰り返すため、全体としては有酸素運動になります。またダッシュやジャンプが入ることはほとんどないため、運動強度は低強度~中等度強度になり、国立健康・栄養研究所「身体活動のメッツ(METs)表」では運動強度4.0メッツと表記されています。安全性が高く、中程度強度で運動を継続することができるため、健康の維持増進のためにはとても良いスポーツといえます。

趣味:卓球の注意点

 卓球は手軽にできるスポーツですが、前傾姿勢が続くため身体の前側の筋力が強くなり、筋力バランスの前後差が生じることがあります。そのため腰痛や猫背姿勢を引き起こしやすく、卓球だけでなくコンディショニングを行う必要があります。

 また、捻挫や膝痛の発症にも注意が必要です。卓球は手軽に行えるスポーツですが、必ずウォーミングアップをしてから始め、終わった後はストレッチを十分に行いましょう。また「温泉卓球」という言葉もありますが、くれぐれもお酒を飲んだ後にするのは禁物です。

趣味:卓球をする際の相談先は

 卓球をする際は、近くの体育施設や各自治体の地域課や健康福祉課等に問い合わせてみると良いでしょう。体育施設や地域のサークルやチームの活動状況を教えてもらうことができます。地域によってはサークルへの紹介まで行ってくれる場合もあります。卓球台などの設備を完備している施設も多いため、自由に参加できるところも多く見つけられます。

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