健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

生涯スポーツとは

生涯スポーツのトラック陸上競技を行っている写真。

 生涯スポーツとは、身近な生活の場にスポーツを取り入れていくことです。一人ひとりのライフスタイルや年齢、体力、運動技能、興味等に応じて、生涯にわたりいろいろな形でスポーツに関わりをもち、スポーツのもつ多くの意義と役割を暮らしの中に取り入れます。生涯を通じて、いつでも、どこでも、誰でもスポーツに親しむことをいいます。

 平均寿命の延伸や余暇時間の増大、所得水準の向上や生活意識の多様化からスポーツの大衆化が進み、老若男女誰でもスポーツに楽しみを求め、健康づくりや社交の場としてスポーツを行うことが広く普及され実践されています。日本では2020年の東京オリンピック・パラリンピックや、関西ワールドマスターズゲームズ2021など大規模な国際的スポーツ大会の開催を控え、スポーツに対する興味関心が高まりつつあります。

生涯スポーツの目的と意義

 生涯スポーツとは、健康の保持増進やレクリエーションを目的として、いつでも、誰でも、どこでも気軽にスポーツに参加できるスポーツのことをいいます。自分のライフスタイルや興味に応じてスポーツに取り組むことは、健康の保持増進に加え、毎日の充実や生きがいに結びつきます。生涯スポーツには次のような意義と役割があります。

生涯スポーツの意義と役割

  1. 爽快感や達成感、知的満足感等の精神的な充足や楽しさがある
  2. 人間的なふれあいを深め、他者との連帯感をもたらす
  3. 集団の中で自己の個性を発揮し、自己実現を可能にする
  4. 健康の保持増進、体力の向上に役立つ
  5. 見る人にも大きな感動や楽しみ、活力を与える
  6. 国際的な相互理解と友好・親善を深める役割を果たす

 「スポーツに国境はない」といわれるように、年齢や人種を越えてスポーツを通じて様々な出会いがあります。自分の体力や性格など、自分自身の新しい発見があるかもしれません。スポーツは身体面だけでなく精神面にも良い効果をもたらします。ぜひ生涯スポーツとなる"マイ・スポーツ"を見つけてみてください。

生涯スポーツと競技スポーツの違い

 生涯スポーツは、健康づくりや社交の場を目的として「生涯を通じて、いつでも、どこでも、誰でも」親しめるスポーツのことをいいます。

 一方競技スポーツは、スポーツ技術や記録の向上を目指し、人間の極限への挑戦を追求する選手のスポーツということができます。競技スポーツの最高峰といわれる国際大会はオリンピック・パラリンピック、生涯スポーツの最高峰の国際大会はワールドマスターズゲームズがあります。

 競技スポーツは相手や自分との勝負に「勝つか負けるか」が主な目的になります。勝つために努力をし、見ている人に感動を与えます。生涯スポーツはスポーツを行うこと自体に目的があります。そのためワールドマスターズゲームを始め生涯スポーツの大会でも勝敗はつきますが、スポーツを行うこと自体が生涯スポーツの最大の目的になるため、競技スポーツとは異なることがわかります。

生涯スポーツの種類

生涯スポーツ自転車競技を行っている写真。生涯スポーツの最高峰の国際大会はワールドマスターズゲームズでは、32競技、55種目の生涯スポーツが行われます。

 1985年から「ワールドマスターズゲームズ(WMG)」という4年に1度開催される世界最高峰の生涯スポーツの国際大会が始まりました。第1回がカナダで開催されて以降、これまでに延べ14万人以上の世界中のスポーツ愛好家が参加しています。2021年にはアジアで初めて日本での開催が決まりました。ワールドマスターズゲームズは32競技、55種目の生涯スポーツが行われます。生涯スポーツとして、ワールドマスターズゲームズの競技種目を以下に挙げます1)

ワールドマスターズゲームズ競技種目

アーチェリー(ターゲット)、陸上競技(トラック&フィールド/競歩/10Kmロードレース/ハーフマラソン/駅伝)、バドミントン、バスケットボール、 カヌー(マラソン/スラローム/スプリント/ドラゴンボート)、自転車(マウンテンバイク/トラック/ロードレース/BMX)、ホッケー、 サッカー(サッカー/フットサル)、オリエンテーリング(ロング/スプリント)、ボート、射撃(ライフル/クレー)、ソフトボール、スカッシュ、卓球、 トライアスロン(トライアスロン/デュアスロン/アクアスロン)、ウエイトリフティング、野球(硬式野球/軟式野球)、ボウリング、ダンススポーツ、 ゴルフ、ハンドボール、柔道、空手道、ラグビーフットボール、セーリング(ヨット/ウィンドサーフィン)、水泳(競泳/飛込/水球/シンクロナイズドスイミング/オープンウォーター) テニス(テニス/ソフトテニス)、綱引、バレーボール(インドア/ビーチ)、テコンドー、グラウンド・ゴルフ、ゲートボール

 学校教育では生涯に渡って健康づくりができるようにこれらのスポーツを行います。一度は行ったことがある人は多いのではないでしょうか。他にもスポーツおにごっこやドッヂボールなど多くの生涯スポーツがあります。自分の体力や興味に合わせて行ってみると良いでしょう。

生涯スポーツの実施率

 スポーツ庁が行った平成28年度の調査2)によると、この1年間に運動やスポーツを行った人の割合は64.5%でした。行った日数は、「週5日以上」が13.9%、「週3日以上」が17.1%、「週2日以上」が17.0%、「週1日以上」が19.3%となっています。スポーツ基本計画3)では、「できるかぎり早期に、成人の週1回以上のスポーツ実施率が3人に2人(65%程度)、週3回以上のスポーツ実施率が3人に1人(30%程度)となることを目標とする」としています。上の調査結果は18歳・19歳を含んでいるため、18歳・19歳を除いた成人だけでみると、週1日以上は42.5%、週3日以上は19.7%となり、目標に達していないことがわかります。

 また「この1年間に行った運動・スポーツの種目」で最も多かったのはウォーキング(38.7%)でした。次いで、体操(15.0%)、トレーニング(14.0%)、ランニング・マラソン・駅伝(10.4%)となります。上位のスポーツは特別な道具や場所を必要としない、気軽にできる運動であることが特徴です。

 健康の維持増進のため、楽しみのため、仲間とのふれあいのため、目的は人によって違いますが、ぜひ自分が楽しく続けられる生涯スポーツをみつけてみてください。

参考文献

  1. ワールドマスターズゲームズ2021関西 (外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  2. スポーツ庁.スポーツの実施状況等に関する世論調査(平成28年11月調査)(PDF)(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  3. 文部科学省 スポーツ基本計画(概要)(PDF)(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

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