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前立腺肥大症の症状

公開日:2016年7月25日 14時00分
更新日:2019年6月21日 09時31分

前立腺肥大症の症状とは

 前立腺肥大症の症状は、おしっこが出にくくなったり、頻繁にトイレに行きたくなる(頻尿)、排尿してもすっきりしない(残尿感)、尿をもらしてしまう、尿がしたくなると我慢できなくなる(尿意切迫感)、尿漏れなど、尿の排出障害です。頻尿には、昼間の頻尿と夜間頻尿があります。

 これらの前立腺肥大症の症状は、大きく「排尿症状」「蓄尿症状」「排尿後症状」の3つに分けることができます。

排尿症状:おしっこを出すことに関係した症状

  • おしっこが出にくい
  • トイレが間に合わない
  • おしっこを出したくても出せない(尿閉)
  • おしっこの勢いが弱い
  • おしっこが出るまでに時間がかかる

蓄尿症状

  • 頻繁にトイレに行きたくなる
  • 尿がしたくなると我慢できなくなる
  • 尿漏れ
  • 夜に何回もトイレに行く

排尿後症状

  • 排尿してもすっきりしない(残尿感)
  • 排尿が終わったと思っても、少し動くと尿漏れする

 前立腺肥大の患者さんの多くが、尿意切迫感と頻尿を合わせた症状「過活動膀胱」合併しています。過活動膀胱になると、膀胱に尿が蓄えられていないのに膀胱が過剰に反応して、「トイレに行きたい感覚」を生じます。その結果、頻繁にトイレに行くものの尿の量は少量、という状態になります。逆に、尿を出し切ることができず、次の排尿までにすぐに尿が溜まってしまうケースもあるようです。これは、前立腺が大きくなることで、尿道を圧迫し排尿を困難にさせているためです。肥大した前立腺が、膀胱を圧迫(刺激)していることもあります。

 前立腺肥大症があっても初期で特に自覚症状がなければ、経過を観察していくことになります。定期的に診察を受けて、必要になれば治療を開始します日常生活に支障があると感じたら、症状を医師に詳しく話して、症状が楽になるような治療を始めましょう。

国際前立腺症状スコア(IPSS)

 前立腺肥大症の症状の進行具合や病状の変化を比較するために、表の質問票「国際前立腺症状スコア(IPSS)」が利用されています。計算方法としては、7点以下が軽症で、8~19点が中等程度、20点以上が重症と考えられています。排尿で心配がある男性は、当てはまる箇所にチェックして合計を数えてみてください。

表:国際前立腺症状スコア(I-PSS)
まったくなし5回に1回の割合未満2回に1回の割合未満2回に1回の割合2回に1回の割合以上ほとんど常に
1. 最近1ヶ月間、排尿後に尿がまだ残っている感じがありましたか。 0 1 2 3 4 5
2. 最近1ヶ月間、排尿後2時間以内にもう一度いかねばならないことがありましたか。 0 1 2 3 4 5
3. 最近1ヶ月間、排尿途中に尿が途切れることがありましたか。 0 1 2 3 4 5
4. 最近1ヶ月間、排尿を我慢するのがつらいことがありましたか。 0 1 2 3 4 5
5. 最近1ヶ月間、尿の勢いが弱いことがありましたか。 0 1 2 3 4 5
6. 最近1ヶ月間、排尿開始時にいきむ必要がありましたか。 0 1 2 3 4 5
7. 最近1ヶ月間、床に就いてから朝起きるまでに普通何回排尿に起きましたか。 0回
0
1回
1
2回
2
3回
3
4回
4
5回以上
5
1から7の合計点

 合計点が

  • 1~7点 軽症
  • 8~20点 中等症
  • 21~35点 重症

 合計点が軽度症や中等症でも頻繁に尿閉症状が続く人は重症に分類されます。

前立腺肥大症以外の頻尿になる病気

 前立腺肥大症以外にも頻尿になる病気はあります。感染症である前立腺炎や膀胱炎は、尿意が促進されるため頻繁にトイレに行きたくなります。中枢神経の疾患であるパーキンソン病や脳卒中は、前立腺肥大症と同じように過活動膀胱になるため頻尿になります。高血圧や腎機能障害、心不全は夜間の尿量が多くなるという特徴があるため、夜間頻尿の症状があります。病気ではありませんが、水分を過剰に摂りすぎる場合も頻尿になります。

 いずれにしても、尿に関して日常生活に不自由さを感じた場合は、早めにかかりつけ医を受診しましょう。

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