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健康に関連した体力

公開日:2016年7月25日 12時00分
更新日:2019年2月 1日 17時59分

 皆様は「"体力"はありますか?」という質問にどうお答えになりますか。

 例えば、「少々太り気味で普段は家でゴロゴロしていますが、いざとなると米袋などは軽く持ち上げるご主人様」。「細めで米袋は持ち上げることができませんが、少々歩いたくらいでは全く息切れのしない奥様」。「さすがに若く体力の衰えは全く感じませんが、いつも風邪ばかり引いている息子」。どの例においても体力要素の1つをとれば優れてはいるものの、健康的でバランスの取れた体力であるとは言えませんね。

健康関連体力・4つの要素

 古くから体力の概念については、身体的要素と精神的要素に分けられ、いずれの要素も行動体力(リンク1参照)と防衛体力(リンク2参照)に区別し、行動を起こす能力と抵抗や免疫力などの身体を守る能力で表されます。

 近年では、運動不足に起因する生活習慣病が増大していることから、生活習慣病の予防や治療、QOL(生活の質)の維持・向上に関係する体力要素が着目されています。このような健康の維持増進に関連する体力は「健康関連体力(health-related fitness)」と呼ばれ、その内容は「心肺持久力」、「筋力・筋持久力」、「身体組成」、「柔軟性」の4つの要素で構成されています。

リンク1 「行動体力」

リンク2 「防衛体力」

ランニングする男性の写真。近年の運動不足に起因する生活習慣病の増大で、生活習慣病の予防や治療、QOLの維持・向上に関係する体力要素を健康関連体力といいます。「心肺持久力」、「筋力・筋持久力」、「身体組成」、「柔軟性」の4つの要素で構成されています。

1 心肺持久力

 心肺持久力は「スタミナ」とも称されるように、長時間にわたって身体活動を可能とする能力です。心臓や肺の働きによる酸素摂取能力で示されますが、普段からよく身体を動かしているかどうかによって大きく影響されます。したがって、心肺持久力の低下は日頃の運動不足が推測され、肥満や高血圧、糖尿病等の生活習慣病にかかる確率が高くなります。

2 筋力・筋持久力

 筋力・筋持久力は「座る、立つ、歩く」などの日常生活の基本となる動作に深く関係しており、筋力が高いと日常生活動作が非常に楽にでき、疲れにくくなります。一方、筋力の低下は「少しの階段昇降で脚が疲れる」、「買い物かごを持つのがおっくうで、カートをすぐに利用する」などにつながり、筋肉や関節にも負担がかかることから、腰痛や肩こり、膝痛の原因にもなっています。

3 身体組成

 身体組成では、体重に占める脂肪の割合(体脂肪率)が必要以上に多くならないことが重要です。体脂肪率の増加は生活習慣病を誘発する大きな危険因子とされています。男性で25%、女性で30%を越えると危険信号です。

4 柔軟性

 筋肉が柔軟で関節の可動域が高いことは生活動作をスムーズにします。関節の可動域が制限されれば様々な動作(物の上げ下ろし、衣服や靴の脱着など)に支障をきたし、また、少しの動作でも関節や筋肉に負担がかかり障害にもつながります。

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