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急性肝炎

公開日:2017年6月30日 09時57分
更新日:2019年2月 1日 18時58分

急性肝炎とは

 急性肝炎とは、原因はほとんどがA型、B型あるいはC肝炎ウイルスによるウイルス性肝炎(最近は輸入感染症としてE型肝炎も散見される)ですが、抗結核剤や抗生剤、ダイエットなどの漢方薬による薬剤性肝障害の場合もあります。

急性肝炎の症状

 一般的に、ウイルス性肝炎の場合は、イカ、サケなどの生食、異性行為、輸血等により感染する場合が多く、微熱、倦怠感などの感冒様症状に引き続いて、右上腹部痛、黄疸などが出現してきます。

急性肝炎の診断と治療

 血液データで、黄疸の程度を表すビリルビン値や肝細胞の壊死を表すトランスアミナーゼ(AST、ALT)値の上昇(しばしば1000IU/ml以上を呈する、正常は40IU/ml以下)が特徴的で、治療としては、基本的には入院、安静、点滴などの保存的治療によって数週間で治癒します。

 ただし、B型あるいはC肝炎ウイルスによる急性肝炎の場合は慢性肝炎に移行することがあり、血清学的マーカー、ウイルス量などを軽快、退院後にも十分に経過観察する必要があります(A型肝炎の場合は慢性化しません)。

高齢者の肝炎

 高齢者の場合には、肝炎の自覚症状に乏しいことが多く、来院時に肝機能がすでにかなり悪化していたり、加齢による体力低下や潜在的な肝機能低下を保有しているため、重症化したり治療期間が長引くことがあります。

 また、稀に劇症肝炎(肝細胞のほとんどが死滅して、救命率は25%程度)となる場合もあるため慎重に治療、経過観察する必要があります。

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