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正確な握力の測定方法

公開日:2016年7月25日 08時00分
更新日:2019年2月 1日 15時53分

握力計の使い方

 握力の測定にはスメドレー式握力計が多く用いられ、スメドレー式握力計にはアナログとデジタル(写真)の種類があります。デジタル握力計は0.1kg単位まで正確に評価ができることが長所とされます。アナログ握力計もデジタル握力計も多くは5~100kgまで測定可能です。

 直立姿勢で握力計を握り、人差し指の第2関節が90度になるように調整します。測定する際に握力計を振り回したり、衣類や身体についてしまった場合は測定不可となります。腕を自然に下げた状態で測定を行います。

写真:スメドレー式デジタル握力計
写真:スメドレー式デジタル握力計(引用:竹井機器工業株式会社)

握力測定の手順

 握力計を図1のように握ったときに、人差し指の第2関節が約90度(ほぼ直角)になるように握り幅を調整します。

 握るときは腕を自然に下げたまま、握力計が身体や衣服に触れないように注意します。身体や衣服に触れる、握力計を振り回すなどの行為が見られた場合は測定不可となります。

 握力は左右交互に2回ずつ測定します。記録はキログラム未満で切り捨て、左右それぞれの良い方の記録を平均します。

図1:握力の測定方法を示すイラスト。握力計の握り方は人差し指の第2関節が直角になるように握る
図1:握力の測定方法2)

 握力を高めるためには筋力トレーニングを行うのが効果的です。握力は握る力なので、ダンベルやバーベルなど重りを使った運動をすることで自然と高まることが期待できます。握力は全身の筋力と相関するので、健康や障害予防の観点から上腕だけでなく全身のトレーニングをすることが推奨されます。

 また、握力を測定することで、実施しているトレーニングの効果が表れているかの評価にもなります。

握力測定の注意点・ポイント

 文部科学省「新体力テスト実施要項」では、握力は1.右、2.左、3.右、4.左の順に行うことになっています。筋疲労の影響をなくすため、必ず左右交互に行います。また2回連続で同じ者が測定しないようにします。1人のみで測定している場合は、1回目と2回目の間に休憩をはさみます。

 握力計を握った時の指の角度が90度になるように、毎回測定前に対象者に合わせて調整します。指の角度によって測定値の結果が変わる可能性があるので、測定前の確認として必ず角度の確認を取り入れます。

握力の年齢別平均

 一般的な体力は男子では青少年期(6~19歳)の17歳頃、女子では青少年期(6~19歳)の14歳頃にピークに達します。男女とも20歳を越えると、体力水準は加齢に伴い緩やかに低下する傾向がみられます1)

 一方、握力は、表および図2に示すとおり、男子が35~39歳、女子が40~44歳でピークに達する傾向があります。握力は筋力の程度を表すため、瞬発力やスピードなど他の体力要素とは異なる傾向があることがわかっています。

 また、握力は男女で差が大きく、女子のピーク時の値(29.35kg)を男子では13歳(29.66kg)で既に上回ります。筋力は男女差が顕著であることがわかります。

表:握力の年代別平均値1)
年齢男子女子
6歳 9.45 8.80
7歳 11.04 10.41
8歳 13.12 12.34
9歳 14.94 14.23
10歳 17.12 16.58
11歳 20.26 19.73
12歳 23.93 21.57
13歳 29.66 24.00
14歳 35.12 25.50
15歳 37.87 25.58
16歳 40.45 26.60
17歳 42.44 27.09
18歳 42.32 26.37
19歳 43.07 27.18
20~24歳 46.33 27.79
25~29歳 46.89 28.27
30~34歳 47.03 28.77
35~39歳 47.16 29.34
40~44歳 46.95 29.35
45~49歳 46.51 29.31
50~54歳 45.68 28.17
55~59歳 44.69 27.41
60~64歳 42.85 26.31
65~69歳 39.98 25.20
70~74歳 37.36 23.82
75~79歳 35.07 22.49
図2:加齢に伴う握力の変化を示す折れ線グラフ。加齢と共に握力は低下することを示す
図2:加齢に伴う握力の変化

握力の測定はどこでできるか

 握力測定には握力計が必要です。広い場所を必要としないため、握力計があればどこでも測定することが可能です。一般的に、握力計は多くの体育施設、教育施設、健康センター、病院(リハビリテーション室や機能改善室等)に置いてあります。測定ができるかどうか各施設に問い合わせてみましょう。また、自宅用に個人で購入することも可能です。

参考文献

  1. 平成27年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について スポーツ庁(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  2. 新体力テスト実施要項(65~79歳対象) 文部科学省(PDF)(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

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