健康長寿ネット

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心拍計の選び方のポイント

公開日:2016年7月25日 01時00分
更新日:2019年2月 1日 17時58分

心拍計とは

 心拍計とはリアルタイムで心拍数を測定し把握するための機器です。運動施設では様々な種類の心拍計を目にすることがあります。

 自転車こぎ運動(自転車エルゴメータ)やランニングマシン(トレッドミル)では、耳たぶに装着するクリップ型やグリップを握る棒状型の心拍計があります。最近ではウェアラブル活動量計と呼ばれる、身につけたままで運動ができる腕時計型も普及してきました。他にも胸部にベルトを巻いて測定するタイプや専用の機器に人差し指など指先を乗せることで心拍数を測定する機器など数多くあります。

運動時に心拍数を測る目的・意義

 運動時に心拍数を測る主な目的は、適切な運動強度の設定です。運動をすると心拍数が上昇しますが、上昇の程度は人によって異なります。運動強度が高くなるほど心拍数は高くなりますが、体力が低い人ほど低強度の運動でも心拍数がすぐに上がります。運動強度が低すぎても高すぎても、運動の効果は十分に得られません。また心拍数は、安全面においても運動が過負荷になりすぎていないかを把握するための重要な要素となります。

心拍数と運動強度の関係

 運動中の心拍数の変化で、その人の運動強度を把握することができます。健康に効果的な運動中の心拍数は、最大心拍数の40~70%の範囲内といわれています。最大心拍数は年齢によって異なり、最大心拍数と安静時心拍数をもとに目標心拍数(目標とする運動強度)を設定する「カルボーネン法」があります。カルボーネン法の計算式は以下の通りです。

目標心拍数(拍/分)=(220-年齢(歳)-安静時心拍数(拍/分))×目標運動強度(%)+安静時心拍数(拍/分)

 まず安静時心拍数を測定します。臥位または座位で2~3分程度安静にした状態で測定した心拍数が安静時心拍数となります。

 次に目標運動強度を設定します。運動習慣が無い人は40%から始めると良いでしょう。運動習慣や体力がある人は70%に設定してみると良いでしょう。

 50歳で安静時心拍数が60拍/分の人で、運動強度を50%に設定する場合を例に挙げます。

目標心拍数=(220-50歳-60拍/分)×50%+60拍/分
     =110×50%+60拍/分
     =55+60拍/分
     =115拍/分

 この場合、50%の運動強度にするためには、運動中の心拍数を115拍/分まで上昇させる必要があります。

 このように、安静時心拍数を測定することで目標心拍数を算出することができます。また、運動中に心拍数を測定することで、目標とする運動強度に達しているかどうか、または強度が高すぎないかどうかを把握することが可能になります。

 ただし、ペースメーカーを使用している場合や、抗高血圧薬など心拍数の上昇を抑える薬を服用している場合には、運動強度の設定に心拍数は利用できません。

心拍計の選び方のポイント

ウェアラブル活動計を身に着けて運動する女性の写真。心拍計の種類として自転車エルゴメーターやトレッドミルで利用される耳たぶに装着するクリップ型や、最近ではウェアラブル活動量計と呼ばれる、身につけたままで運動ができ、心拍計の他にも時計機能や歩数計など様々な機能が搭載され、日常生活にも利用できる腕時計型もあることを示す。

 近年、様々なタイプの心拍計が発売されています。ウェアラブル活動量計と呼ばれる身につけるタイプの心拍計では、心拍計の他にも時計機能や睡眠の深さ、アラーム、歩数計、エネルギー消費量など様々な機能が搭載されているものがあります。またパソコンやスマートフォンと連動させることができるタイプでは、日々の心拍数や運動量を自動的に記録し、グラフ化して把握することもできます。

 運動中につけるのであれば、腕時計型の中でも運動の邪魔にならないシンプルなデザインを選ぶのがおすすめです。日常生活での利用であれば、時計機能が見やすいことや、仕事着や私服にも合うようなファッショナブルなデザインのものを選ぶのがおすすめです。

 よほど数十年前の古い心拍計でなければ、心拍数の測定は高い精度で行えます。そのため心拍計を選ぶ際には、他に必要な機能や予算、デザインで選ぶとよいでしょう。心拍計で活動に合わせて自分の心拍数を把握する習慣ができれば、日常生活や運動中に心拍計がなくても自分の心拍数を予想することができるようになってきます。健康のためにも、ぜひ心拍数を把握しておきたいですね。

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