健康長寿ネット

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筋力

筋力はからだを動かす直接の原動力

 からだを動かす直接の原動力は筋が収縮することで生まれる力、つまり「筋力」です。

 筋肉はその動かすべき関節をまたがって骨に付着し、関節を曲げる(屈曲)方向に作用するもの(屈筋)と伸ばす(進展)方向に作用するもの(伸筋)があります。

筋力に速さを掛け合わせたものが「パワー」

 筋力は「静的な筋力」と「動的な筋力」に分けられます。スピードや時間を問題にせずに重いものを持ち上げたり押したりする場合は、筋力が重要な因子になります。また、筋力に速さを掛け合わせたものを「パワー」といいますが、特に、速く走ったり、遠くにボールを投げたり、遠くあるいは高く跳ぶなどのように、すばやく大きな力が必要になるときにはパワーの大きいほうが有利になります。したがって多くのスポーツでは大きな筋力より、むしろパワーが要求されます。

 筋力は筋の断面積に比例し、その値は1 cm2あたり、平均6.4kgと言われています。したがって、より大きい筋力を出すためには大きく太い筋が必要となります。そのためには、全力に近い力を要する負荷で筋力トレーニングをして、筋が大きくさせる必要があります。

 一方、パワーは比較的小さい力でできるだけ速やかに収縮させることによって効率的にトレーニングされます。これらのことから分かるように、筋力を高めても必ずしもパワーは高まらないことになります。

日常生活にも筋力は必要

 スポーツの場面以外にも筋力は必要です。

 例えば、買い物や庭仕事など日常生活で、重い物を持ち上げることができなかったことはありませんか?

 また、もし地震などで家具の下敷きになった場合、それらを持ち上げて逃げなくてはいけません。つまり、快適で安全な日常生活を過ごすためには「ある程度の筋力」が必要なのです。

筋力は握力測定で

 筋力を測定する(リンク1参照)代表的なものとして「握力」をよく用います。

 握力は測定が簡単で、比較的時間もかからず、からだの他の筋力と相関関係が高いことから、全身の筋力の程度を知る指標とされます。以前は背筋力も測定していましたが、測定方法による事故が危惧されたため現在はあまり行われていません。

測るときのポイント

  • 握力計(リンク2参照)の針が外側になるように握ります。
  • 左右の握力をはかって、平均して握力値とします。

 *握力計を振り回したり、からだに触れないようにしましょう。

グラフ:性、年齢別握力の平均値のグラフ(新・日本人の体力平均値 東京都立大学体力標準値研究所(2000))。男女とも握力は、20歳から30歳を最大値としてそれ以降はゆるやかに低下をしていくことを示している

グラフ:握力と年齢の関係

リンク1 「筋力測定」

リンク2 「握力計」

 あなたの握力を上のグラフと比べてみましょう。グラフが示すとおり、握力は加齢と共に衰えていきますが、あなたの筋力が年齢と比べてどうなっていますか?

 「すこし劣っているなあ」と感じた方、今日からでも遅くありません。筋力トレーニングを始めましょう。

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