健康長寿ネット

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作業療法士

公開日:2016年7月25日 20時00分
更新日:2019年5月29日 10時38分

 作業療法(Occupational Therapy)とは、日本作業療法士協会によると、
「身体または精神に障害のある者、またはそれが予測されるものに対してその主体的な活動の獲得をはかるため、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて行う治療・指導・援助を行うこと」
と定義されています。

 ここで言う「作業」とは、「OCCUPATION(オキュペーション)」です。「OCCUPATION」を和訳すると、「専念すること」、「従事すること」となり、仕事・運動・趣味などが含まれ、「人にとって必要とされる活動(作業)を媒介とし、医学的根拠のもと身体的活動、精神活動を高めようとするもの」と言い表せます。

作業療法士の仕事

 作業療法士は、子供から高齢者まで生活に障害を持つ全ての人を対象としています。活動の場所も病院をはじめ、保健所、福祉、企業(福祉機器の開発)と幅広く活躍しています。また、医師を中心に理学療法士、言語聴覚士、看護師などと共に、以下の分野で働いています。

  1. 身体障害分野:脳血管障害(リンク1参照)、脊髄損傷、骨折(リンク2参照)など

     身体に障害を負った人に対し、今後の生活(自宅・職場での役割)を自立して行うための訓練を行います。また、障害が残った場合、残された機能を最大限に生かし、家庭や職場への復帰を目指します。

  2. 老年期障害分野:高齢者の身体障害、認知症など

     病気や事故の後遺症に加え、老化に伴う症状や合併症を有している人が対象となります。最近では、老年期のうつにより活動が低下し、寝たきり(廃用)や認知症なども対象となります。家族への援助を行い、環境を整えることも大切な仕事です。

  3. 精神障害分野:統合失調症、うつ病など
  4. 発達障害分野:ダウン症、脳性麻痺など

リンク1 「脳血管障害の作業療法」

リンク2 「上肢の骨折のリハビリテーション」

作業療法の内容

以下は、作業療法(リンク3参照)の内容です。

1 機能的作業療法

 病気や事故により生じた障害そのものに対する訓練です。

 例えば、骨折により関節が動きにくくなったり握力が落ちた人に対し、作業(木工や筋力をつける器具)を用いて筋力増強や手工芸を通し手先の細かな動きの練習を行います。

 また、バランスの練習や作業自体を通し持久力の訓練を行います。

2 日常生活動作訓練

 障害を持ちながらも生活が送れるように更衣、食事、トイレ動作、調理などの訓練、指導を行います。

 また、道具(自助具)を用いて楽に行えるよう援助を行い、その人に合わせた道具の作成も行います。

3 高次脳機能障害に対する訓練

 病気により、記憶の障害や物を認識する能力が低下してしまう場合があります。評価を行い、家族指導と訓練を行います。

4 職業前訓練

 仕事に復帰するための訓練です。身体的・精神的な能力、日常生活動作、学習能力などを医学的見地から判断し、職場を想定した訓練を行います。

5 心理支持的作業療法

 障害や社会から隔離された入院生活、不安、病気の否認などから生じた心理的な問題に対し不安を和らげたり、自信の回復を目指します。

リンク3 「作業療法」

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