健康長寿ネット

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禁煙と適正飲酒

たばこは百害あって一利なし
飲酒は体質に応じて適正量を

 たばこ(リンク1参照)は百害あって一利なし。健康のためには、たばこは吸わない、吸っている人は禁煙することがいいのは言うに及びません。

 しかしながら、たばこを既に吸っている人がやめるのはなかなか大変です。禁煙をはじめても、1年以内に約80%の人が挫折すると言われていますが、どうして禁煙は難しいのでしょうか?

リンク1 「たばこ」

禁煙が困難な理由

 禁煙がなかなか困難な理由、それはたばこに含まれるニコチンが原因です。

 ニコチンは麻薬と同じくらい依存性が強い物質です。ニコチン依存症になってしまった場合、なかなか独力では禁煙できません。起床後30分以内にたばこを吸ってしまう人は既にニコチン依存症になっている可能性が高く、独力での禁煙はかなり困難と考えられます。

禁煙の強い見方「禁煙補助剤」

 たばこを吸っている人の6割以上の方が禁煙したいと思っていると言われていますが、ニコチン依存症のため簡単にやめることはできません。そのような方のために強い味方があります。

 それが禁煙補助剤(ニコチンガム、ニコチンパッチ)です。たばこを吸わずにいると血液中のニコチン濃度が低下します。そのままだと、ニコチンに対する渇望からたばこに手をだしてしまうことになるのですが、禁煙補助剤でニコチン濃度を高めてやることによりたばこを我慢できるようになるのです。また、最近は、のみ薬でタバコへの切望感を抑える薬も使われます。

 なお、禁煙補助剤を用いた禁煙指導は、お近くの病院の禁煙外来などで実施しています。

 ※のみ薬は、精神疾患、腎機能障害、妊娠中は使用できません。

体質別適正飲酒の提案

 一方、たばこと対照的に、酒(リンク2参照)は百薬の長と言われます。

 日本人男性を対象とした調査の結果、2日でビール大瓶1本、もしくは日本酒1合程度飲酒する者の死亡率が最も低いことが報告されています。適量飲酒ならば、健康に好ましい影響を与えそうですが、それでは適量飲酒とはどれくらいでしょうか。

 アルコールが体内に入ると、アセトアルデヒドという物質に変化します。これが、顔を赤くする原因物質です。アセトアルデヒドはアルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)により分解されますが、日本人の1割程度の方ではALDH2活性がまったくなく、少量の飲酒でアセトアルデヒドが急上昇します。このような方では、奈良漬けを食べただけで顔が赤くなります。また、4割程度の方は、酵素活性が弱いためビールをコップ一杯程度飲んだだけで顔が赤くなります。

 アセトアルデヒドは、悪心、動悸などの不快症状の原因となります。また、飲酒に関連するガン(食道ガン、大腸ガンなど)の発症に寄与していると考えられています。そのため、ALDH2活性の弱い人は言うに及ばず、ALDH2活性に問題がない方でも、酒の量が過ぎればアセトアルデヒドが発生し、長期的にはガンなどの危険が高まります。

 従って、酒は万人にとって必ずしも薬とは言えません。日本人全体を対象とした調査では、2日に1合が適正飲酒とされていますが、この調査結果は、酒に対する体質の違いを考慮していません。以下に、体質別の酒を毒としない飲み方、つまりアセトアルデヒドを発生させない飲み方をご提案いたします。

リンク2 「アルコール」

体質別適正飲酒のご提案

  • 酒がまったく飲めない方は飲まない。
  • コップ一杯で顔が赤くなる方は付き合い程度にとどめ、顔が赤くなったら、それ以上飲まない。
  • 酒を飲んでも顔にでない方は1日1合、ビールなら大瓶1本まで。ただし、休肝日を週に最低2日つくる。

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