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流動食の作り方のポイント・おすすめレシピ

流動食の定義

 流動食は固形物を除去した流動タイプの食事のことで、具なしの野菜スープ、重湯、ジュース、牛乳、くず湯などを利用します。流動食は、咀嚼(そしゃく:噛むこと)をしなくても食べられることと同時に、消化が良いこと、刺激が少なく味が淡泊であること、口当たりがよいことが条件です。

流動食の種類

 流動食の種類は普通流動食、濃厚流動食、特殊流動食などがあります。

普通流動食

 病院では術後や絶食後の普通食が摂取できるまでの一定時期や固形物の咀嚼ができない時に、手作りする流動食です。

 主食はお粥を作ったときにできる上澄み液の重湯をはじめ、具なしの野菜スープ、果汁、牛乳、ポタージュなどです。また、たんぱく質を補う時は茶碗蒸しやヨーグルトなども利用します。

 流動食は水分が多いので、食事をしながら水分補給ができます。

濃厚流動食

 1ml当たり1kcal以上のエネルギーを摂取できるので、少量で高エネルギー、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素のバランスが整っている流動食です。

 各社メーカが販売している濃厚流動食は1パック1本(200ml)で200~400kcalと少量で高カロリーが補えるというメリットがあります。

特殊流動食

 腎臓病における低たんぱく質食、膵炎における低脂肪食、循環器疾患におけるナトリウム制限食です。

 腎臓病は腎臓保護のためにたんぱく質を制限と体たんぱく質の異化(小さな形に分解する反応)を防ぐために十分なエネルギーの供給が必要です。エネルギーの確保は主として炭水化物からになります。

 急性膵炎は膵外分泌(膵臓から分泌された膵液)の刺激を避け、膵臓の安静を保つことです。特に脂肪摂取の制限が重要となります。

流動食の作り方のポイント・注意点

流動食の作り方のポイント

  1. 主食はお粥の上澄み液である重湯を利用します。
  2. 重湯に卵黄、牛乳や豆乳にバター、生クリームや脱脂粉乳、チーズを加えることでエネルギーやたんぱく質を補えます。
  3. 状態に合わせてたんぱく質量を増やした流動食にするには、白身魚、卵、豆腐、ゼラチンなどを加えます。

流動食の作り方の注意点

  1. 流動食は1食当たりのカロリーは少ないので、3食以外におやつなども取り入れてエネルギーを補います。流動食は家庭で作る場合は各栄養素の補給が期待できません。
  2. 皮や粒が残っていると誤嚥してしまうので、あみなどで濾します。
  3. 1日3食摂取しても500~800kcal、たんぱく質も5~20gと栄養素が不足してしまうので、長期間使用する場合は、基礎代謝(1200kcal)を上回るよう市販の濃厚流動食なども利用し、栄養素のバランスも気をつけます。
  4. 濃厚流動食は高栄養なので、開封したら飲みきるようにします。
  5. 誤嚥の心配があるときは、とろみ剤を使用しとろみをつけます。

流動食のおすすめレシピ

レシピ1 野菜スープ

材料(2人分)

  • 人参   20g
  • 玉ねぎ  30g
  • キャベツ 30g
  • かつおぶし  15g
  • 水      300cc
  • 塩      少々

作り方

  1. 野菜は皮をむき、小さ目に切る。
  2. 鍋に水、かつおぶし、野菜を入れ、火が通るまで煮る。
  3. 塩を加え、火を止め、具が入らないよう濾しながら、器に盛り付ける。

 使用する野菜のだしを利用するので、ある野菜でかまいません。だし汁もかつおぶしだけでなく、昆布だしでも美味しくいただけます。

レシピ2 ピーチジュース

材料(2人分)

  • 黄桃缶ハーフ   2個
  • 牛乳       300cc

作り方

  1. 黄桃缶と牛乳をミキサーにかける。
  2. なめらかになったら、コップに入れる。

 白桃缶や洋ナシ缶でも作れます。ただしパイン缶は繊維質が多いので、むせ込みがある方には飲みにくいです。

レシピ3 卵豆腐

材料(2人分)

  • 卵    2個
  • しょう油 2g
  • だし汁  60cc
  • 塩    0.4g

作り方

  1. だし汁にしょう油、塩を加え、沸騰させてから冷ます。
  2. 卵は割りほぐし、1を加え泡立たないようにし、良くかき混ぜる。
  3. 2を濾してから器に入れ、蒸し器で蒸す。

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