健康長寿ネット

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予防のために:食事と歯並び

歯並びが良いと口の中を清潔に保ちやすく
歯を健康に保ちやすいのです

歯並びが悪くなる原因

 食事と歯並び、噛み合わせとは深い関係があります。顔が親に似るように、歯並びも親に似る傾向があります。

 しかし後天的な生活習慣も歯並びに大きく影響し、歯並びは遺伝的な要因もあります。

 特に顎骨が成長、変化する幼少期から青年期の影響は大きく、幼少期にやわらかいものばかり食べていると、顎が発達しません。狭い顎の中に歯が並ぶことになるので、歯列におさまりきれない歯がでてきて、悪い歯並びとなります。八重歯がその典型例です。

 この時期にバランスよく、ある程度かたいものもしっかり噛むと顎が発達し、そのようなことを予防することができます。

 また、食事以外にも歯並びに影響を与える習慣があります。アレルギー性鼻炎や扁桃腺などにより、口で呼吸する癖がついてしまうと、歯並びが悪くなる原因になります。

 抜歯した場所を歯がないまま放置しておくと、前後の歯が傾いてきたりして全体の歯並びが悪くなっていきます。親知らずに押されて歯並びが悪くなる場合もあります。

歯並び、噛み合わせと健康

 歯を長く持たせるためにも歯並びは重要です。歯を失う原因は大きくは歯周病とう蝕(虫歯)です。写真のように歯並びが悪いと、食事をしても歯と歯の間に汚れが溜まりやすく、歯みがきをしてもブラシが届きにくいため、歯周病や虫歯になりやすくなります。

 逆に歯並びの良い人は、汚れがたまりにくく、唾液の影響で口の中がきれいになりやすい環境にあります。残った汚れは歯みがきで簡単にとることができます。そのため歯を長く健康に保ちやすいのです。

 また、噛み合わせが良いと何でも食事できるため、栄養が偏らず、噛む効率が良いので顎も疲れず、胃腸の負担も減ります。

 年齢に関係なくおいしいものをバランス良く、よく噛んで食べることは健康の基本です。最近ではよく噛むことは、脳の血流を良くし、脳の発達を促進することがいわれています。高齢者の認知症にも影響を及ぼすことも研究で報告されるようになってきています。

写真:歯並び、噛み合わせを説明する写真。歯の大きさに比べあごが小さく、歯並びが入り組んだ状態は、歯茎に炎症が起きやすいことを示している。また、歯が傾斜し、汚れがたまりやすく、噛み合わせも悪くなることを示している。

写真:歯並びの異常

食事の重要性

 食生活が欧米化されていくにつれて、現代人は口当たりの良い、やわらかいものを好んで食べるようになり、あまり噛まなくなってきました。よく噛むことは、上に示しましたように多くの良い点があるため、しっかり噛む必要のあるものを摂取していく必要があります。

 総義歯の高齢者などでは制限があるかもしれませんが、その中でできるだけ噛みごたえのある食品を上手に取り入れましょう。

 例えば、いか、たこ、れんこん、たくあん、肉などです。また、カルシウムは歯や骨を丈夫にし、歯並びを整えるといわれています。カルシウムを最も手軽にとれる食品は、よく噛むという意味では骨ごと食べられる小魚や、海藻、青菜、大豆製品は大変良い食品です。

 インスタント食品、スナック菓子、清涼飲料などにはリン酸塩が多く含まれており、リン酸塩は一定量を越えると、カルシウムと結合して体外に排泄されます。こうした食品を頻繁にとるとカルシウム不足を起こしやすくなりますので、できるだけ避けるようにしましょう。

 以上のように、食事と歯並び、噛み合わせは相互に関係しあっています。食事を大切にし、歯並びや噛み合わせの問題で食事に影響があるようでしたら歯科医院を受診してください。

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