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人工知能を用いた心電図による生物学的年齢の推測

公開日:2023年7月14日 09時00分
更新日:2023年8月16日 10時47分

 ラミン遺伝子(LMNA)の変異は早老症ハッチンソン・ギルフォード症候群、心筋の筋ジストロフィーなど様々な疾患を生じ、ラミノパチー(LMNA患者)と称される。今回メイヨークリニックのShellyらは人工知能を用いた心電図(AI)-ECGを使用してLMNA患者の暦年齢と生物学的年齢の差を検討した。結果、(AI)-ECGを用いることにより、心筋障害の有無にかかわらずLMNA患者では生物学的年齢と暦年齢の間に16歳のギャップがあることを明らかにした。この新たなバイオマーカー、(AI)-ECGを用い、心筋障害がなくとも生物学的年齢が進行している症例を早期に発見・介入することで、LMNA患者の生命予後を改善できるかもしれない。

文献

Shelly S, et al., Mayo Clin Proc. 2023; 98(4): 522-532

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2023年 第32巻第2号(PDF:8.4MB)(新しいウィンドウが開きます)

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