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食と脳:食事制限模倣薬(2-DG)が脳卒中や認知症への抵抗性を高める

公開日:2023年10月14日 09時00分
更新日:2023年11月 7日 13時29分

 カロリー制限や間欠絶食が長寿化や老化制御に効果的と知られて久しい。グルコースに似た2-デオキシグルコース(2-DG)でもその効果が発揮されるが、マウスでそのメカニズムを調べると細胞の中のストレス応答系を刺激していることがわかってきた。その応答系の因子は神経細胞の可塑性応答の主役でもあるニューロトロフィンの活性化にも通じる。過食を抑えることがアルツハイマー病への抵抗性を高め、脳卒中からの回復にも寄与する。その仕組みに細胞のストレス応答系の流れがある。米国のコーネル大学を中心としたグループの共同研究成果だ。

文献

Kumar A, et al., Neuron. 2023; S0896-6273(23)00472-5. doi: 10.1016/j.neuron.2023.06.013

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2023年 第32巻第3号(PDF:5.4MB)(新しいウィンドウが開きます)

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