脳の老化を主導する遺伝子ホットスポットを探る
公開日:2023年1月13日 09時00分
更新日:2023年1月13日 09時00分
アルツハイマー病やパーキンソン病の遺伝子など、脳の老化に関係する遺伝子は多い。だが、生理的な老化過程で脳の構造変化を導く危険因子はあるのだろうか?各年齢層での脳画像データとゲノムデータを統合して、加齢による脳部位の構造変化と連動する遺伝子変異を探った。オランダのユトレヒト大学と米国南カリフォルニア大学を中心に世界40か所の研究機関の大がかりな共同研究で、1万5,000人の脳画像とゲノムデータを処理した。その結果、アルツハイマー病の危険因子と指摘されるAPOE遺伝子の他に新たな遺伝子制御因子やある種の受容体遺伝子などが、脳の老化を主導するホットスポットとして抽出されてきた。共著者数は200名を超える世界規模での超大型連携研究である。
文献
Brouwer RM, et al., Nature Neurosci. 2022; 25: 421-432
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2023年 第31巻第4号(PDF:5.3MB)(新しいウィンドウが開きます)
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