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ビタミンB12で細胞が生まれ変わる?

 

公開月:2024年5月

 すでに分化した細胞を未分化の状態に戻す過程をリプログラミング(初期化)という。バルセロナ科学技術研究所のKovatchevaらは、この過程においてビタミンB12(VB12)が全体的に不足し、メチオニン不足に似た状態を引き起こすことや、本来起こってはいけない転写を防ぐ役割のH3K36me3と呼ばれるエピジェネティックな標識がVB12に鋭敏に反応することを明らかにした。VB12は生体のエピジェネティックな制御において重要な役割を果たし、さらにその補充はリプログラミングと組織修復の効率を向上させた。今後、VB12の補充の有効性が臨床的に検証されるべきだろう。

文献

Kovatcheva M, et al., Nat Metab. 2023; 5(11): 1911-1930


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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2024年 第33巻第1号(PDF:5.8MB)(新しいウィンドウが開きます)

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