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臨床検査情報を用いたフレイル迅速判定システムの有用性評価

 

公開月:2025年10月

 電子カルテに記録された臨床検査データを用いてフレイルを即時判定するシステム(FI-Labs)が各国で開発されている。本論文では、ロンドン市内2か所の救急外来における約7万5千件のデータを用いてFI-Labsの有用性を評価した。看護師による臨床フレイル指標(CFI)と比べ、FI-Labsによる死亡予測力はやや劣っていたが、FI-Labsによるフレイル判定の安定性は高かった。検査データに基づくフレイル自動判定は、年齢と同様に重要な健康指標となる可能性があり、看護師によるCFIを使った判定と併用することで、救急現場での質の高いフレイル評価が期待される。

文献

Logan Ellis H, et al., Age Ageing. 2025; 54(7): afaf192

筆者

石崎 達郎(いしざき たつろう)
京都市保健福祉局健康長寿のまち・京都推進室担当部長

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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2025年 第34巻第3号(PDF:5.7MB)(新しいウィンドウが開きます)

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