健康長寿ネット

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ゲノムの中の生物学的な時間

 遺伝子の末端構造であるテロメアが細胞老化で短くなることはよく知られている。しかし、ヒトやマウスなどの組織の老化では、それよりもむしろ遺伝子ゲノムDNAのメチル化の度合いがよりはっきりと対応する。これを「エピジェネティックな時計」という。老化が進めばメチル化も進む。だが、それは遺伝子のどこでも同じではなく領域特性がある。ヒトとマウスでは遺伝子クラスターの中で見るべき場所も異なる。カロリー制限の効果やiPS細胞での幼若化も調べながら、ハーバード大学の婦人科病院のグループがその「分子時計」あるいは「老化のバイオマーカー」としての効果を詳しく検証している。

参考文献

Petkovich DA, et al. Cell Metab 2017;25(4):954-960

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.82

Aging&Health(エイジングアンドヘルス)No.82(新しいウィンドウが開きます)

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