健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

歩行速度は認知機能低下を予測:人種を越えた普遍的意義

公開日:2017年7月12日 14時00分
更新日:2022年12月 2日 14時23分

 歩行速度は認知機能の低下および認知症の優れた予測因子である。本研究では、こうした知見を報告した17の縦断研究についてメタ分析を行い、歩行速度が速い群に比べて遅い群のリスク比が、認知機能低下で1.89(95%CI=1.54-2.31)、認知症で1.66(1.43-1.92)であることを報告した。これら研究は米国(12)の他、イタリア、スウェーデン、中国、日本、イスラエル(各1)由来のものであり、歩行速度の意義は人種を越えた普遍的なものと考えられる。今後、性・年齢および人種特異的なカットオフ値の設定が望まれる。

文献

Quan M, et al. J Gerontol A Biol Sci Med Sci 2017;72(2):266-270

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.82

無料メールマガジン配信について

 健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。

 メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。

無料メールマガジン配信登録

寄附について

 当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄附により成り立っています。

 温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ご寄附のお願い(新しいウインドウが開きます)

このページについてご意見をお聞かせください