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アルツハイマー病の進行と睡眠障害の関係

公開日:2022年4月15日 09時00分
更新日:2022年12月 2日 11時46分

 アルツハイマー病(AD)に伴う症状のひとつに睡眠障害がある。近年、睡眠は脳の老廃物の排出に重要な役割を果たしており、その障害が脳のアミロイド蓄積と関連する可能性も示されている。今回、ADのモデルマウスを用いた研究から、アミロイドの蓄積により視床網様核の活動が低下し、深い睡眠が妨げられること、それによりアミロイドの蓄積が促進されるという悪循環に陥ることが明らかになった。AD患者では視床網様核の活動が病気の進行とともに低下することもわかった。正常な睡眠を回復することで、アミロイド蓄積の抑制、ひいてはADの進行をも抑制できる可能性がある。

文献

Jagirdar R, et al., Sci Transl Med. 2021; 13: eabh4284

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.101(PDF:4.7MB)(新しいウィンドウが開きます)

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