サンショウウオからヒトまで保存された再生を促す物質の同定
公開日:2022年4月15日 09時00分
更新日:2022年12月 2日 11時48分
加齢に伴い再生能力は低下する。中国科学院のLiuらは再生能力が強いサンショウウオの肢やシカの角から採取した幹細胞を用い、再生に関与すると思われる遺伝子、代謝産物の解析を行った。その結果を若年者や高齢者から採取したヒト幹細胞等を用いて検証したところ、ピリミジン代謝や脂肪酸代謝が高い再生能力に関与することを見出した。さらに再生に関わる様々な代謝産物の中でも、ヒトの幹細胞の若返りや様々な組織の修復や再生を強く促す物質として、ピリミジンヌクレオシドの1つであるウリジンを同定した。ウリジンの再生促進作用は種を越えて保存されており、その作用は医学のみならず様々な分野に応用可能かもしれない。
文献
Liu Z, et al. Cell Discov. 2022; 8: 6
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.101(PDF:4.7MB)(新しいウィンドウが開きます)
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