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体細胞突然変異説の復活:ビッグデータの時代にみるゲノムの変異率と動物寿命

公開日:2022年7月 8日 09時00分
更新日:2022年12月 2日 11時45分

 細胞の遺伝子に突然変異が多いとがんにもなり老化が早まる。古くから言われた老化の体細胞突然変異説の内容で、概念的な新しさは感じないのだが、これまでは推測であってこの論文で初めて、多種類の動物細胞のエビデンスに基づいて確実視できるようになったという。16種の哺乳類、56個体から再生率の高い腸陰窩(腸腺)208か所から全ゲノム配列を比較検討することで、細胞の遺伝子の変異率と動物の寿命に逆相関の関係があることを明確に示した。各種動物の変異のイメージと寿命の時計が、Nature誌の表紙を美しく飾っている。英国サンガー研究所からの報告。

文献

Cagan A, et al., Nature 2022; 604: 517-524

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.102(PDF:4.4MB)(新しいウィンドウが開きます)

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