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間欠絶食へのクロトー遺伝子の効能:海馬での神経再生を促し長期記憶を増強

公開日:2022年1月14日 09時00分
更新日:2022年12月 2日 11時52分

 カロリー制限が健康長寿によいことは多くの研究から支持されているが、最近、実質的なカロリー制限(CR)と、たとえば1日おきの食事のような間欠食(IF)とではどう違うのかという議論がある。英国ロンドンの王立大学の研究で、同等の10%制限を加える条件下で両者を比較してみると、IFのほうが健康には有効で、神経再生の促進と記憶力の改善が有意に高い結果を得た。同時に、野生型マウスとクロトー遺伝子欠損マウスを比較してみると、クロトー欠損ではその効果がなかった。さらに、IFによってクロトー発現が誘導された。以上の結果から、クロトー分子の脳の健康への効果が示され、またCRよりもIFがよいという結果となった。

文献

Dias GP, et al., Mol Psychiatry. (in press)doi: 10.1038/s41380-021-01102-4

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.100(PDF:6.8MB)(新しいウィンドウが開きます)

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