米国の高齢者施設では糖尿病患者の40%が過剰治療
公開日:2022年7月 8日 09時00分
更新日:2022年7月 8日 09時00分
高齢者糖尿病の厳格な血糖管理は、低血糖などの有害事象リスクが高まるため、緩やかな血糖管理には便益があると言われている。米国退役軍人局の高齢者施設では糖尿病患者(7,422名)の40%が過剰治療に該当し、過剰治療判明後に血糖降下薬が減量された者は22%だった。過剰治療の継続に関連していたのは高血糖と長時間作用型インスリンで、高年齢、低血糖の既往、併存疾患、認知障害は関連していなかった。高齢者糖尿病では低血糖リスクや生活機能障害を考慮して、緩やかな血糖管理の必要性を検討する必要がある。
参考文献
Lederle LI, et al., J Am Geriatr Soc (in press) doi: 10.1111/jgs.17735
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.102(PDF:4.4MB)(新しいウィンドウが開きます)
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