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ハエでもマウスでも人でも:スペルミジンで認知機能改善

 

公開月:2021年7月

 健康長寿へのスペルミジンの効能はこれまでにもいろいろと取りざたされてきた。ただし、メカニズムはよくわかっていない。今回、オーストリアのグラーツ大学のフランク・マデオとドイツのベルリン自由大学のグループが連携して、その老化脳保護機構の一端を明らかにした。認知機能向上へはミトコンドリアとオートファジーの機能亢進が必須だが、それには蛋白合成開始因子eIF5Aの51番目のリジン残基にヒプシン化という特殊な化学修飾が入ることがトリガーになる。和風食材に多く含まれるスペルミジン。ショウジョウバエ、マウス、そして人でも、認知機能改善へのしくみが見えてきた。

文献

Schroeder S, et al., Cell Rep. 2021; 35: 108985; Liang YT, et al., Cell Rep. 2021; 35: 108941


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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2021年 第30巻第2号(PDF:6.8MB)(新しいウィンドウが開きます)

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