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健康食品とは

公開日:2016年7月24日 05時00分
更新日:2025年5月 8日 16時56分

健康食品とは1)

写真:医薬品に似た錠剤・カプセル状のサプリメントの写真。健康食品は通常の食品から医薬品に似たいわゆるサプリメントも含まれることをしめす。

 健康食品または、健康補助食品、栄養補助食品、サプリメントという名称はよく耳にすると思います。実は、それらの用語は行政的に定義されているものではありません。一般的に、健康食品は、健康の保持や増進に効果のあるという趣旨の食品全般のことをさしますが、明確な定義がなく、通常の食材から、菓子・飲料、医薬品に似た錠剤・カプセル(いわゆるサプリメント)が含まれる場合もあります。

 健康食品は図1に示すように、国が定めた安全性と効果に関する基準などに従って機能性が表示される「保健機能食品」と機能性等を表示できないその他健康食品に分けられます。

図:健康食品・保健機能食品・医薬品の分類を示す図
図1:健康食品の分類2)を参考に作図

 保健機能食品には、特定保健用食品(通称トクホ)、栄養機能食品、および機能性表示食品の3種類があります。それぞれ、対象とする成分、製品としての安全性と効果の根拠の考え方の点でそれぞれ特徴があります。製品を選ぶ際の一つの目安としてご活用ください。

保健機能食品(特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品)の特徴3)
保健機能食品特徴
特定保健用食品 国が人手の安全性と効果を個別製品として審査し、消費者庁長官が保健機能(健康の維持・増進に役立つ効果等)の表示を許可した食品
栄養機能食品 人での安全性と効果の科学的根拠が明らかとなっているビタミンやミネラルなどの栄養素について、その製品中の含有量が、国が定めた基準を満たしていれば既定の栄養機能が表示できる食品
機能性表示食品 事業者の責任において、一定の科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品で、その安全性と機能性の根拠等については、販売前に事業者から消費者庁長官へ届け出られ、届出情報が消費者庁のウェブサイトで公開されている

 健康食品のうち保健機能食品以外のものについては、保健機能食品と区別するために、いわゆる「健康食品」と呼ばれることもあります。パッケージに機能性等を表示することはできませんし、国の関与もありません。そのため、広告等では、機能性等の効果を暗示した魅力的なキャッチコピーや利用者の体験談などを使って、間接的にアピールしていることがありますが、示されている効果や安全性には、必ずしも保証されているわけではなく、慎重に選ぶ必要があります。

健康食品の選び方4)

 一般的に健康に良いとうたった健康食品と呼ばれるものは、市場に数多く出回っていますが、どのような製品を選べばよいでしょうか。本来、健康の維持・増進の基本は、「栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な休養」です。安易に健康食品で栄養の偏りや生活の乱れを解決しようとせず、食事、運動、休養の質を高めるための補助的なものとして、健康食品を上手に利用することが重要です。

 また、インターネットなどには、不確定、不正確な情報が掲載されている場合もあります。

 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所のウェブサイト内「健康食品の安全性・有効性情報」の「素材情報データベース<有効性情報>」では、詳しい健康食品に関する基礎知識や成分に関する安全性と有効性について掲載されておりますので、ご活用ください。

 健康食品を理解し、利用する際の注意すべきポイントをご紹介します。

健康食品を利用するときに確認したいポイント

  1. 錠剤・カプセル状の製品は過剰摂取になりがちです。味・香り・容積が備わった通常の食品形状の製品の方が、過剰摂取になりにくいです。
  2. 広告のキャッチコピーや利用者の体験談のみを信用するのではなく、自分自身で製品に含まれている成分の安全性と有効性に関する情報を調べてみましょう。
  3. 友人・知人から得た情報は、その情報源をたどって、販売業者の宣伝にすぎない内容ではないか、正確な情報かを確かめましょう。
  4. 製品の品質等を確認するための、製品中の個別の含有量、製造者や問合せ先が明記してあることを確認しましょう。
  5. 思わぬ健康被害を受けることがあるので、錠剤・カプセル状の製品を複数利用したり、医薬品的な効果を期待して利用しないようにしましょう。
  6. 自己判断での医薬品との併用は避け、不調を感じたら必ず医師・薬剤師などの専門家に相談しましょう。
  7. 高価な製品ほど効果があるとは限りません。同様の製品と比べてみましょう。

健康食品と医薬品の違い3)

 錠剤やカプセル状の健康食品は、医薬品と混同されやすいのですが、全く異なります。製品の品質(有効成分表、有害物質の混入の有無)、安全性と有効性の科学的根拠(病気の治療・治癒効果の証明)、そして利用環境(専門職のサポート体制)の違いがあります。

 製品の安全性と有効性を確保するには、製品中に一定量の有効成分が含まれ、有害成分が含まれていないことが重要です。

 医薬品は全てGMP(Good Manufacturing Practice(適用製造規範))に基づき、一定の品質が確保された製品として製造されています。一方で現在、多くの健康食品はGMPに基づく製造はされていません。

 医薬品は病気の人を対象に有効性・安全性が検討されていて、医師・薬剤師の管理・指導によって安全かつ効果的に利用できる環境が整備されていますが、健康食品の選択や利用は、消費者に任せられています。

 健康食品の中には、「医薬品にも使われている成分です」との文言で製品の有効性をアピールしているものもあり、表示されている成分の製品中の含有量は、効果が期待できないほど微量であったり、医薬品とは利用目的や利用方法が異なっていたりすることがあります。健康食品は、「摂取すれば健康になる」というイメージが強いようですが、安全性や有効性がしっかり検証されている製品もあれば、全く検証されていなかったり、医薬品成分が違法に添加されていたりする悪質な製品もありますので、注意が必要です。

健康食品の問題点3)

  1. 健康食品による健康被害
    • 健康被害の原因には、粗悪製品の利用、過剰摂取、アレルギー体質の人の利用、医薬品との相互作用等が挙げられます。
  2. 根拠のない健康食品の広告などの問題点
    • 健康食品の中には、「有名人が利用している」、「希有な成分が含まれている」、「病気が治った」、「特許取得」、「○○賞を受けた」など、魅力的なうたい文句が付いているものが多く存在しますが、これらの内容は、製品の安全性や有効性を保証するものではありません。また、このような魅力的な効果をうたいながら、その効果などが実証されていない広告は、虚偽表示や誇大表示に該当し、「健康増進法」や「不当景品類及び不当表示防止法」で禁止されています。しかし、「個人の感想です」、「効果を保証するものではありません」といった効果の保証を打ち消す文言を併記すれば、規制を逃れられると誤解している事業者が、根拠なく広告を行っている場合がありますので、注意が必要です。
  3. 経済的被害
    • 健康食品による被害には、効果のない高額な製品を購入したことによる経済的被害もあります。高額な製品ほど効果が期待できると誤解される傾向もあるようですが、価格は販売者が自由に決めるものであり、効果が保証されるものではありません。

 本来、健康の維持・増進の基本は、「栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な休養」です。自身の生活を見直し、食事、運動、休養の質を高めるための補助的なものとして、健康食品を上手に利用することが重要です。

参考文献

  1. 多様な健康食品 厚生労働省(PDF:1.62MB)(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  2. 健康食品 消費者庁(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  3. 健康食品5つの問題 消費者庁(PDF:6.0MB)(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  4. 健康食品 消費者庁(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  5. 健康食品の正しい利用法 厚生労働省医薬食品局食品安全部 厚生労働省(PDF)(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

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