健康長寿ネット

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食品添加物の安全性と表示の見方

食品添加物とは1)2)

 食品添加物とは食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものを言います。

 多くの加工食品に食品添加物が使用されることで、安価で安定した食品の流通やいろいろな味や風味、触感などの食べ物ができています。

 食品添加物は化学的合成品、天然添加物にかかわらず、厚生労働大臣が指示したものをだけを使用することができるので、未指定の食品添加物の製造、使用、販売などはできません。

食品添加物の役割とは

 食品添加物の役割は4つに分類されます。

食品の製造や加工のために必要なもの

 例えばお豆腐は豆乳を固めて作りますが、その際に必要なのが豆腐凝固剤です。

食品の保存性を良くする

 食品の保存性を向上させ、食べ物の腐敗や食中毒を防ぐことができます。食品中の脂肪が酸化されると過酸化脂質によって、健康被害を引き起こします。

食品の栄養成分を強化する

 製造過程で失われたビタミンやミネラル、食生活で不十分な栄養を強化するためにビタミン類、ミネラル、アミノ酸などの栄養強化剤が使用されます。

食品の風味や外観を良くする

 着色料や発色剤、漂白剤により食品の色合いが良くなります。甘味料、調味料で料理の味、香料で香り、乳化剤や増粘剤などでは食感が良くなるなど使用することで食品の嗜好性や品質を向上させます。

日本における食品添加物の種類

 法的分類されている添加物は、平成28年10月6日現在、指定されている添加物は454品目、既存添加物名簿に収載されているもの365品目、天然香料品目、一般飲食物添加物です。

食品添加物の安全性3)

 安全性の評価は内閣府にある食品安全委員会というリスク評価機関が行っています。動物実験で得た毒性試験結果を基に、科学的根拠に基づき、一生涯食べ続けても、健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量(ADI)」を決めます。

 さらに厚生労働省では薬事・食品衛生審議会において審議し、食品ごとの使用量や使用基準、純度や成分についての規格などを決めます。

 食品添加物として指定されるための条件は、安全性が実証または確認されたもの、使用により消費者に利点を与えるものなどです。

食品添加物の表示の見方4)

 食品添加物の表示は消費者が理解しやすいような日本語で、容器包装を開けなくても簡単に見ることができる場所に表示することが義務付けられています。

 使用した全ての食品添加物は物質名(ソルビン酸、サッカリンナトリウム等)で表示します。

 ただし消費者の関心が高い食品添加物8種類に関しては、使用目的や効果を表示し、消費者がわかりやすいように用途名も併記します(表)。

表:食品添加物の表示例
添加物の種類 使用目的
甘味料(アセスルファムカリウム) 菓子、清涼飲料水、冷凍食品など加工食品
着色料(赤色2号) 菓子、清涼飲料水、冷凍食品など加工食品
保存料(ソルビン酸) 練り製品
増粘剤・安定剤・ゲル化剤・糊料(CMC) ドレッシング、焼肉のたれなど
酸化防止剤(ビタミンC) 清涼飲料水、加工食品全般
発色剤(亜硝酸ナトリウム) ハム、ソーセージなどの肉加工品
漂白剤(亜硫酸ナトリウム) かんぴょう、乾燥果実など
防かび剤(OPP:オルトフェニルフェノール) オレンジ、レモンなどの輸入のかんきつ類、バナナ

 また、複数の組み合わせで効果を発揮したり、全てを表示する必要性が低いと考えられる食品添加物14種類に関しては、一括名で表示できます。

  • イーストフード
  • ガムベース
  • 香料
  • 酸味料
  • 調味料
  • 豆腐用凝固剤
  • 乳化剤
  • pH調整剤
  • かんすい
  • 膨張剤
  • 苦味料
  • 光沢剤
  • 軟化剤
  • 酵素

 食品添加物によっては加工した際に使用しても、完全に除去されるものや食品添加物としての効果を発揮しない物、栄養素を強化するものに関しては表示を省略できます。

 食品添加物にもアレルゲンとなる物質が使用されている場合には、必ず食品添加物の物質名の直後に括弧をつけて表示が必要です。

表示例:レシチン(大豆由来)

参考文献

  1. 一般社団法人日本食品添加物協会(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  2. 食品衛生の窓 東京都(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  3. 食品添加物 厚生労働省(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  4. 添加物の表示について 消費者庁(PDF)(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

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