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加齢による免疫細胞の代謝障害が認知機能を低下させる

 

公開月:2021年4月

 老化とともに体の細胞に生じる現象として、ストレスや慢性的な炎症が注目されている。高齢者の骨髄系細胞であるマクロファージを調べると、炎症関連分子のプロスタグランジンE2と、その受容体EP2の産生が高く、細胞の糖代謝が障害されていた。マウスにおいて骨髄系細胞のEP2を遺伝学的に欠損させたり、薬剤を用いて阻害すると、認知機能が正常化することも示された。全身の免疫細胞の老化は脳にも影響しており、その機能の正常化が認知機能低下を防ぐ標的となるかもしれない。

文献

Minhas PS, et al., Nature. 2021; 590:122-128


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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2021年 第30巻第1号(PDF:5.6MB)(新しいウィンドウが開きます)

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