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骨の老化を防ぐための新たなターゲット

 

公開月:2022年1月

 骨の老化は、骨代謝の低回転と骨髄の脂肪化に特徴づけられるが、その機序は不明である。中南大学湘雅医院のLi CJらは老齢マウスの老化した骨髄中の好中球やマクロファージから分泌される物質の中で、グランカルシン(grancalcin: GCA)というタンパクが骨の老化に関与することをつきとめた。GCAを若いマウスに投与すると骨の老化が進み、逆にマウスの骨髄から遺伝学的にGCAの分泌を消失させたり、高齢マウスに抗GCA抗体を投与したりすると骨の老化が抑制されることを示した。さらにGCAplexin-b2という受容体を介してその作用を及ぼすことも明らかにした。GCAは加齢性骨粗鬆症の新たな治療ターゲットとして注目される。

文献

Li CJ, et al., Cell Metab. 2021; 33: 1957-1973


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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2022年 第30巻第4号(PDF:6.8MB)(新しいウィンドウが開きます)

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