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エクソソームの新世界:循環細胞外小胞(cEV)が老いを防ぐ

 

公開月:2022年4月

 細胞はホルモンや分泌物を出すが、近年、エクソソームという小型の膜小胞が遠隔の細胞間情報伝達に関わることが知られている。血液の一部にもそれがあって、身体中をめぐり、老化を防ぐ要素にもなる。以前、老若マウスの合体実験(パラビオーシス)で若い動物の血液成分が老齢動物の老化を防ぐことが報じられたが、今回、米国ピッツバーグ大学のSahuらが、血清中のcEVというエクソソームがその若齢化、あるいは老化防止の本体であることをつきとめた。このcEVはクロトーmRNAも含んでいて、それが筋細胞組織の若返りに寄与するという。今後、この手のcEVが若齢化促進カプセルとして応用される可能性もある。

文献

Sahu A, et al., Nature Aging. 2021; 1: 1148-1161


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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2022年 第31巻第1号(PDF:27.5MB)(新しいウィンドウが開きます)

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