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脳内免疫系:中年期の転換点

 

公開月:2026年10月

 脳の免疫系は中年期の50歳以降、75歳くらいまでに大きく入れ替わる可能性がある。幼若期からの脳内ミクログリアはこの期間に減少し、その代わりに末梢血にみられる炎症応答性の免疫細胞に似た一群が増える。つまり免疫系細胞の大幅な入れ替わりがあるという。一因は血液脳関門の崩れかもしれない。認知症に関係する脳の海馬を中心に調べると、遺伝子発現も変動するが、核内ゲノムの三次元構造が老齢期には変化し、それにつれて、クロマチン修飾、エピゲノム変化が加速する。神経ネットワークの整備士的な働きをする免疫細胞の入れ替わり現象、これは神経変性とは異なる新たなグリア変性とでもいうべきものなのだろうか?カリフォルニア大学サンディエゴ校のZemkeらの研究結果だ。

文献

Zemke NR, et al., Science. 2026;393(6809):eadt8307

筆者

森 望(もり のぞむ)
福岡国際医療福祉大学特任教授

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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2026年 第35巻第3号(PDF:5.7MB)(新しいウィンドウが開きます)

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