神経プロテアソームがタウの線維形成を制御する
公開月:2026年10月
コロンビア大学のRamachandran博士らは、これまでに神経細胞の細胞膜に局在する「神経プロテアソーム」という特殊なプロテアソームを発見していたが、機能はわかっていなかった。博士らは今回、神経プロテアソームがタウの凝集を制御することを報告した。この機能を選択的に阻害すると、変異や過剰発現によらずに神経細胞内のタウが線維を形成し、アルツハイマー病(AD)脳で見られるタウ凝集体と共通する性質を示した。さらに、神経プロテアソームの細胞膜局在はADリスク因子であるApoEや加齢によって変化した。本研究は神経プロテアソームという新しい治療標的を見出した点で興味深い。
文献
Paradise V, et al., Nat Neurosci. 2026; 29(9): 2151-2163
筆者
- 堀 由起子(ほり ゆきこ)
- 東京大学大学院薬学系研究科機能病態学教室准教授
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