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塩分の過剰摂取は腸の免疫細胞を通して脳機能低下を導く

公開日:2018年4月18日 12時07分
更新日:2022年12月 2日 14時13分

 塩分過多による脳血管疾患や認知機能障害のリスクが示唆されているが、その機序は明らかではなかった。今回、高塩分の食餌を与えたマウスでは、小腸のTH17細胞の増加と、それに伴うサイトカインIL-17の血中濃度上昇が認められた。IL-17は血管内皮細胞に影響し、血管拡張作用のあるNO(一酸化窒素)の合成低下、脳血流量の減少、ひいては認知機能の低下を引き起こした。これらの結果は、食習慣と脳血管、脳機能とをつなぐ腸・脳相関の新たなメカニズムを示している。

文献

Faraco G, et al. Nat Neurosci2018;21:240-249

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.85(PDF:4.4MB)(新しいウィンドウが開きます)

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