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肝細胞由来のDPP4は炎症とインスリン抵抗性を促進する

公開日:2018年7月 6日 14時00分
更新日:2022年12月 2日 14時07分

 肥満関連の代謝性疾患には複数の臓器が循環因子を介して関わっている。コロンビア大学メディカルセンターのGhorpadeらは、肥満マウスでは肝臓からのジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)の合成、分泌が亢進し、これが血漿中の第Xa因子と作用して褐色脂肪組織内の炎症性脂肪組織マクロファージに炎症を起こさせることを明らかにした。DPP4はカベオリン1を介して、第Xa因子はPAR2を介して作用した。肝細胞由来DPP4は新たな肥満関連疾患の治療ターゲットとなることを示唆している。

文献

Ghorpade DS,et al. Nature 2018;555:673-677

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.86(PDF:4.3MB)(新しいウィンドウが開きます)

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