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向精神薬THCによる認知機能改善効果

公開日:2018年4月18日 16時31分
更新日:2022年12月 2日 14時12分

 向精神薬で認知能改善、要点はそういうことなのだが、この研究は「微妙」だ。Δ9 -テトラヒドロカンナビノール(THC)は人間の脳に多幸感をもたらす大麻の主成摂取し続けると、中高齢での認知機能が落ちない。マウスでの実験結果だ。シナプス関連遺伝子の発現もよく維持され、脳の海馬の神経突起の密度も高くなる。中年の12か月齢のマウスにこのTHCを飲ませておくと、脳はあたかも2か月齢のマウスのようだという。だが、これは大麻の使用を推奨するものではない。おそらく内在性のカンナビノイド受容体(CB1)を刺激してやるのがいい、そういう示唆なのだろう。ドイツのボンの大学からの報告である。

文献

Bilkei-Gorzo A,et al. Nat Med 2017;23:782-787

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.85(PDF:4.4MB)(新しいウィンドウが開きます)

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